猫とリラックスしている時などに、急に甘噛みされた経験などはありませんか?
実は猫の甘噛みにはいくつかの理由があったのです。
今回はそんな猫の甘噛みの理由と、そのやめさせ方を紹介していきます。
愛猫の甘噛みで悩んでいる方や、子猫を育てている方はぜひ参考にしてみてください!
※私の飼っている、噛み癖がとても強い猫に効果があったしつけ方を知りたい方はこちらをどうぞ!
目次
猫が甘噛みする理由
猫がゆっくりと撫でられている時に、甘噛みされた経験は猫の飼い主なら1度や2度は記憶にあることでしょう。
そんな猫の甘噛みにはいくつかの理由があります。
- 愛情表現
- 狩猟本能
- ストレスなどの意思表示
- 子猫の頃からの癖
- 反射性行動
- ネックグリップの名残
1つずつ詳しく見ていきましょう。
愛情表現
文字通り飼い主のことが好きであるために、相手のことを噛んでしまうのですね。
こうした愛情表現としての甘噛みのルーツは子猫時代にあります。
子猫時代に親猫から甘噛みをされることで、親愛さを表現する行動の1つだと理解するのです。
そして親猫や兄弟猫などとじゃれつく際に、甘噛みをしたりされたりすることで癖として身に着けていきます。
愛情表現として相手を噛むのは猫ならではなのかと思いきや、実は人間にもそういった癖を持つ人はいるようです。
相手に強い好意を感じることから噛むことを「愛咬(あいこう)」と言うんだとか。
また猫は幼年期(生後2カ月ほど)に、社会性を急速に身に着けていきます。
社交能力はもちろんのこと、相手がされると嫌なことなどもこの期間に学びます。
甘噛みは嫌がることには当てはまりませんが、強い力での噛み癖は親猫や兄弟猫と共にこの時期を過ごせばしなくなるようになります。
それは自分もやり返されることで、やってはいけないことと理解するようになるためです。
逆にペットショップ出身の子などは、この時期を親元から離れて暮らすことになる子も多いです。
そのためペットショップ出身の子の多くは、人見知りで強い噛み癖のある子になりやすいです。
狩猟本能
猫は元々動くものに対して、興味を示す傾向があります。
もちろん獲物とハンターという関係としてです(笑)
子猫の場合まだ嚙む力も弱いため、猫じゃらしなどを使わず手を出したりひっこめたりすることで狩り遊びをさせる方も多いと思います。
ただ子猫のときに手を狩りの標的としてしまうと、成猫になってからも相変わらず手を獲物と見立てて甘噛みをしてしまいやすいです。
単純な話、癖になってしまいやすいのです。
現在子猫を飼っている方は、手を使わず猫じゃらしなどを使って遊ぶようにしましょう。
ストレスなどの意思表示
飼い主の触り方が嫌だったり、もう撫でて欲しくないという意思表示をする際に、甘噛みをすることがあります。
触り方が嫌な場合にはわかりますが、つい1秒前まで喉を鳴らして気持ちよさそうにしている子が、急に嫌がるのはびっくりしますよね。
ただ猫にはそんな気分屋な一面もあるのです。
急に甘噛みをしてきた場合には、腹を立てず温かい気持ちで許してあげましょう(^^)
またストレスが溜まっている際にも意思表示として、甘噛みをすることがあります。
子猫の頃からの癖
子猫の頃から甘噛みをしていると、成猫になってからも癖は続いてしまいやすいです。
私たち人間も子供のころからの癖ほど、きっぱりと断ち切るのが難しいですよね。
猫が自分の肉球に吸いつくような行動「吸い付き行動」も、子猫の頃からの癖が抜けきっていない子は多いようです。
反射性行動
あまりに安心しきっている自分にびっくりして、反射的に甘噛みをしてしまうことがあります。
つまり「どうしてこんなに無防備な態勢で寝てるんだ!?」と気づくと、反射的に自分の身を守るために相手に甘噛みすることがあるのです。
例えば猫が膝の上でゴロンとおなかを出している時に、急に何かに気付いたように甘噛みをしてきた経験はありませんか?
こういった急にびっくりしたように攻撃してくるのは、本能的に自分を守るために取る反射性行動なのです。
ネックグリップの名残
ネックグリップとはオス猫が交尾の際に、メス猫の首に甘噛みする行動のことを言います。
同じように飼い主の手をメス猫の首に見立てて、甘噛みしてしまうことがあるのです。
こういったネックグリップ名残の甘噛みは、基本的には去勢をすることによってなくなります。
甘噛みを止めさせる3つのしつけ方法は?
猫に甘噛みを止めさせるための、しつけは以下になります。
現在甘噛みをされて苦しんでいる方は試してみてください。
- 指を口の奥に入れる
- 大きな声で反応する
- (遊んでいた場合)スッとその場を離れる
どのしつけでもでも大切なのは、「一貫性」です。
「今は噛まれたくないから猫の嫌がる反応をしよう。」「今はちょっとくらい噛まれてもいいかな。」とその時々の気分によって猫への対応を変えてしまうと、効果はありません。
猫が「甘噛みする=○○される(○○の状態になる)」と理解できるように繰り返すことが大切なのです。
指を口の奥に入れる
まず大切なのは、甘噛みされた際にすぐに手を離さないことです。
手を放してしまうと、逃げるものを追うという猫の狩猟本能にますます火をつけてしまいます。
そうではなく、指を口の奥に入れるようにしましょう。
そうすることで猫も苦しい思いをするため、嫌がって甘噛みをしないようになってきます。
大きな声で反応する
続いて大切なのは、猫に甘噛みされた際に「痛い!」とか「やめて!」と大きめの声を口に出すことです。
猫は私たち人間より耳が良いため、大きな声を出されるのを嫌がります。
「甘噛みする=うるさい声を出される」とわかることで、甘噛みをしないようになります。
(遊んでいた場合)スッとその場を離れる
猫と遊んでいる中で甘噛みをされた場合は、上記二つの行動をとった後にそっと離れるようにしましょう。
猫がどんなに構って欲しいと意思表示をしてきても、ある程度の時間は構わないのです。
そうすることで猫に「甘噛みする=遊んでもらえなくなる。」と覚えてもらえます。
まとめ
猫の甘噛みは本能に基づく行動のため、完全にやめさせるのは難しいです。
ただ猫がどうして甘噛みをするのかを理解できれば、少しは猫にも寛容になれますよね。
また今回紹介した3つの甘噛みをやめさせるしつけ方で、お役に立てれば幸いです。
また甘噛みではなく、噛み癖(本気噛みも含む)自体にどういった意味があるのかはこちらから確認できます。
猫の気持ちをより詳しく理解したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください!
photo credit:Tnarik Innael by “he dicho que no y es que no”、Evan Blaser by February 11, 42/365、GalgenTX by Screaming Kitten