お家の子がだらだら食いをして、置き餌のようになってしまっていないですか?
その状態、実はかなり食欲不振につながる可能性が高いです。
今回は猫のだらだら食いを予防、あるいは直すための予防対策を紹介していきます!
現在飼っている子がだらだら食いやそれによる食欲不振で悩んでいるようであれば、参考にしてみてください!
目次
猫のだらだら食いは食欲不振につながる?
猫は本来単独で狩りをして生きる動物です。
普段はゆっくりしたり、毛づくろいをして過ごし、自分の好きなタイミングでネズミなどの獲物を狩って、必要な分をご飯として食べます。
狩りは1日に複数回行いちょこちょこと食べていたため、それが猫がだらだらとご飯を食べる習性の名残につながっていると考えれています。
ただ、基本的にはペットとして猫を飼う以上、なるべくだらだら食いはさせない方が良いでしょう。
そもそも「だらだら食い」とは、以下のような食べ方のことです。
- ちょっと食べたら違う場所に行ってしまう(繰り返し)
- 置き餌になっていて、ほとんど完食しない
このようなだらだら食いが習慣になってしまうと、私の肌感覚ですが、30~40%ほどの猫ちゃんは食欲不振になってしまいます。
急に食べなくなるというよりかは、徐々に食べる量が減り、気づいたら大抵食べ残ししている、といったパターンが多いように感じます。
※猫カフェやペットショップに在籍していた、歴代猫ちゃんたちの経験を顧みた個人的な感覚です。
もちろん習性的なものはあるので、だらだら食いをしているだけであれば、無理して直す必要はありません。
直す必要があるのは、「だらだら食いによる食欲不振」です。
そこで今回はだらだら食いもしくは置き餌による食欲不振が来ている子に、有効な対策を具体的に紹介していきます。
もし現在飼っている子が、だらだら食いをしていたり、それによる食欲不振が目につくようになっていたら、是非参考にしてみてください!
食欲不振で悩んでいる場合、こちらの記事も是非参考にしてみてください
小さい子猫の置き餌は絶対だめ!
ちょっと横道にそれますが、生後2~4カ月程度の子猫の場合は、だらだら食い(というより置き餌)は絶対にいけません。
この月齢の子猫の場合、1日2回のご飯の内一度でも食べないと、人間で言うところの3日間何もご飯を食べてない状態と同じになると言われています。
置き餌をしていても、食べない場合、真面目な話「低血糖」などの衰弱状態から亡くなってしまうことがあります。
だからこそ、子猫のときは置き餌はせず、必ず飼い主さんが見ている時に何かしら食べさせましょう。
※「食べているけど、心配だから置き餌する」というのはあり。
子猫へのご飯のあげ方や、ご飯を食べない場合の対策などは、別ページにてまとめているので気になる方は参考にしてみてください。
猫のだらだら食いをやめさせる4つの予防対策!
猫のだらだら食いを直すための予防対策は以下になります。
- ご飯は時間を決めて食べさせる
- (多頭飼いの場合)なるべく食器と部屋を分けて与える
- 適度に運動させる
- フードを切り替える
1.ご飯は時間を決めて食べさせる(置き餌をしない)
結論から言うと、だらだら食い対策として、最も効果があるのが「ご飯の時間を区切ること」です。
だらだら食いになる原因の多くは、置き餌です。
【常にご飯がある(置き餌)=今食べる必要がない=ちょっとずつ好きな時に食べればよい】
このようになってしまうのですね。
常にご飯があるというのは、本来は猫にとって良いことなのですが、どうしてもだらだら食いの習慣につながりやすいです。
※もしくはたくさん食べてしまい、肥満の元にもなりやすいです。
そのためだらだら食いを直す一番の方法は、時間を区切ること(置き餌をしないこと)にあります。
初めのうちは決められた時間に食べることに慣れさせるため、3~4時間を目安にして、食べなかったらご飯を下げましょう。
※このご飯を下げるということが大切なのです。
徐々に決められた時間しかご飯が食べれないことが分かると、食事の時間に集中するようになります。
最終的に慣れてきたら、ご飯の時間を1~2時間程度に絞ります。
どのようなスケジュールで進めるかは飼い主さん次第ですが、時間を区切ってご飯を下げるようにすると、多かれ少なかれ、だらだら食いは改善します。
是非取り組んでみてください。
2.(多頭飼いの場合)なるべく食器と部屋を分けて与える
多頭飼いをしているお家によくあるのが、1匹の猫は食欲旺盛で、もう1匹の猫はだらだら食い(食欲不振)というパターンです。
悩ましいのが、1頭はあまり食べていないから置き餌にしておくけど、結局置き餌を食べるのは食欲旺盛な方なんてことが起こるんですよね。
それで一方の猫ちゃんは肥満になるし、もう一方の猫ちゃんは対照的にガリガリになってくるんです。
私の勤める猫カフェの場合、一気にご飯を食べる子とだらだら食いをする子の割合は半々程度になってます。
そして、だらだら食いを習慣にしている子は4匹いましたが、その内の2頭は慢性的な食欲不振でした。
どうやって改善させたかと言うと、食器と部屋を分けてご飯を与えました。
まず第一に多頭飼いの場合は、別々に分けて食べさせることが大切になります。
同じ食器で2頭分のご飯を入れても、結局食べるのは、食欲旺盛な子だけです。
そうではなく、食器を分け、更に部屋(空間)も分けてご飯を与えます。
そうすることで、周りを気にすることなく、自分のペースでしっかり食べるようになります。
もちろん、時間は区切りますが、ある程度食べるまではその空間から出しません。
こうすることで、多頭飼いのだらだら食い習慣は、高確率で改善できるでしょう。
3.適度な運動をさせる
適度な運動をさせて、エネルギー発散をさせるようにしましょう。
猫は基本寝ている動物ですが、個人的には寝てばかりいる子よりも、しっかり動いている子の方がご飯をしっかり食べる傾向にあるように感じます。
お家の子と遊ぶ習慣がなければ、1日10分でも良いので遊んでみてあげてください。
あまり遊んでくれない子の場合は、釣竿タイプの猫じゃらしなどを使ってみてください。
きっと数分であれば、興味を持って追いかけてくれると思います。
遊ばせる時間がないのであれば、猫の興味をひきつける「キャッチミーイフユーキャン」という電動おもちゃなどもあります。
最悪1日3~5分程度でも良いので、思いっきり体を動かせるようにしてあげることが大切です。
4.フードを切り替える
ご飯の味にあまりに飽きてしまっている場合や、好みのご飯じゃない場合も食欲不振やだらだら食いにつながるケースがあります。
皆さんご存知だと思いますが、猫は本当に好き嫌いが多いです。
自分が好きなものは食べるし、嫌いなものはこれでもかってくらい食べようとしません。
正直な話、ご飯に飽きたからフードを切り替えるという考え方は、あまり好きではありません。
「新しいフードに切り替えて、また飽きたら、再度違うフードに切り替えるの?」というジレンマがあるからです。
なので、よっぽど口をつけようとしなかったり、本当に食べようとしない限りは、フードを切り替えるのはおすすめではありません。
ただ、本当に今のご飯だと食が進まないのであれば、フードの切り替えはおすすめです。
フードを切り替える際の注意点としては、色々あります。
細かくはまた、違うページで紹介しようと思うのですが、一つだけ、「これは絶対に気をつけたい」と言うことを書いておきます。
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それは、「お家の子が好きなものが主原料になっているご飯を選ぶ」ということです。
単純な話、猫にも食の好みがあり、魚系のご飯が好きな子もいれば、肉系じゃないと食べないよと言う子もいます。
これはおやつとかをちょいちょい与えてると、傾向が分かると思います。
例えばうちのわたげは、完全に肉食傾向です。
魚類には一切口をつけませんし、かつおバーなどにも興味を示しません。
逆に鳥のささみは大好物です。
このように、飼っている猫ちゃんによって好き嫌いはあります。
だからこそ、そのご飯の主原料が何なのか?
※原材料表記の一番最初に書いてあるものが、最も多く使われている原料
どんなものが主原料なのかをよく見ることで、「せっかく新しいフードを買ったのに全然食べない」という悲しい事態を防ぐコツになります。
わたげの実体験!我が家ではこうしてだらだら食いを改善した!
我が家の猫も、一時期は典型的なだらだら食いをする猫でした。
まず簡単な流れだけ記載すると、
- だらだら食いによる食欲不振によって、2週間ほどで明らかに痩せていきました。
- 一番ひどい時は1日置き餌をしておいて、2・3回口をつけるだけという状況でした。(恐らく夏バテの影響もあります)
- 現在はまだ完全には直ってないものの、3~4時間あれば、大半食べるといったレベルまで改善しました。
この章では、どのようにだらだら食いを改善したか、具体的に記載していきます。
※行った対策は前章で紹介していますが、どんな感じかに行ったかの参考になれば幸いです。
このように、うちの猫の場合は、「フードの切り替え」が最も効果的でした。
ただ、猫カフェの子達を見ている限りでは、「食事時間を決める」こともかなり有効な方法の一つです。
対策とは若干異なりますが、猫も夏バテから食欲が減ることがあります。
逆に秋や冬などの寒いシーズンは、猫も食欲旺盛になる傾向にあります。
もしおうちの子が夏バテしてるようであれば、ここを参考にしてみてください。
まとめ
猫のだらだら食いは自然なことですが、場合によっては食欲不振を招く原因になります。
もしお家の子がだらだら食いによる食欲不振であれば、早いうちに対策を打つことが大切になります。
一番手軽に行えるのは、「ご飯の時間を区切ること(食べ残してても一定の時間でご飯を下げる)」です。
今現在どうしていいか分からないのであれば、獣医さんに意見を聞くのもありだと思います。
意外と相談することで、スッとうまくいくこともあります。
もし獣医さんにあまり行く機会がなければ、コメント欄からご相談いただいても、可能な限りお力になります。
また食欲不振で悩んでいる場合、こちらの記事も是非参考にしてみてください
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