猫砂トイレとシステムトイレのメリット・デメリットを徹底比較!

皆さんは猫トイレはどんなものを使ってますか?
私は以前はシステムトイレを使用していたのですが、現在は猫砂トイレを使用しています。(理由は最後に書いてます。)

トイレをどのタイプにしようか悩んでいる方もいると思うので、今回は両方のトイレを使った私が、それぞれのトイレのメリット・デメリットを紹介していきます。

 

そもそも、猫砂トイレとシステムトイレの違いは?

▲システムトイレの下段は吸水シートになってます

  • 猫砂トイレ:1段式になっている猫のトイレ
    →便もオシッコも回収できる砂をトイレに敷き詰めます。
  • システムトイレ:2段式になっている猫のトイレ
    →上段の砂で便を回収し、おしっこは下段の吸水シートに吸い込まれます。

猫砂トイレの場合、おしっこも砂で吸水する必要があるので、吸水性能のある砂を使います。
一方、システムトイレの砂は吸水してしまうと、下段のシートが意味を成さないため、吸水性能のない砂が入ってます。

システムトイレが2段構造に分かれてる理由は、掃除が楽だからです。
システムトイレで使う吸水シートはかなり強力なため、1匹の猫しか飼っていなければ、1週間ほどはそのまま使えます。

これだけ聞くと、「システムトイレ万歳!」って感じですよね。
ただ、実際に長いこと使っていると、システムトイレの良い面だけではなく、悪い面も目に入るものです。(実際に、私は猫砂トイレを使ってます。)

そこで実際に両方のトイレを使った私が、使用して感じたメリット・デメリットを紹介していきます!

 

システムトイレのメリット・デメリット

まずはシステムトイレのメリット・デメリットをまとめていきます。

システムトイレのメリット

メリットまとめ!

  • 1日の掃除回数が少なくて済む
  • 消臭効果はシステムトイレの方が良い気がする
  • 猫砂が部屋に飛び散りにくい
  • トイレ本体の掃除が少なくて済む

1日の掃除回数が少なくて済む

システムトイレの場合、猫1匹であれば、1日2回掃除すれば十分でしょう
普通の猫砂トイレは1日2~3回程度、こまめに掃除する必要があるので、システムトイレの方が掃除回数は少なくて済みます。

毎日回収するのは便で、あとは1週間に1回程度シーツを新しいものにすれば良いだけですからね。

猫の1日のトイレ利用回数は?

  • おしっこは1日約2~4回
  • 便は1日約1~2回

と言った感じです。
猫砂トイレはおしっこも砂が吸収する分、トイレの掃除回数が多く必要になります。

消臭効果はシステムトイレの方が良い気がする

どちらのタイプのトイレも使った私の感覚だと、システムトイレの方が消臭効果は高い気がします。

具体的なデータなどはありませんが、特におしっこの臭いなどは、シーツに吸い込まれるからか、システムトイレ利用時は、ほとんど気になりませんでした。

猫砂が部屋に飛び散りにくい

どの猫砂を使うかにもよりますが、システムトイレは構造上、砂が大粒になってます。
砂が大粒だと飛び散りにくいため、部屋が汚れにくいです。

トイレ本体の掃除が少なくて済む

これは人によるかもしれませんね。
私は猫のトイレは砂を2回入れ替えたら、そのタイミングで一度砂を全部捨てて、トイレ自体を丸ごと水洗いしています。

こういったトイレの水洗いをする人は少なくないと思いますが、システムトイレの方が砂の継ぎ足しの頻度が少なく済むため、トイレ自体の掃除回数も少なくなります

 

システムトイレのデメリット

デメリットまとめ!

  • おしっこのチェックが難しい
  • 下痢の時などが大変
  • 猫はシステムトイレの大粒砂が好きではない?

おしっこのチェックが難しい

システムトイレを使っていると、おしっこの状態確認がほとんどできません。
おしっこはシートに吸収されるため、ほとんど分からないからです。
そのため、毎日猫がしっかりとおしっこをしているかどうかを確認できないのです。

おしっこと便は猫にとって、大事な健康バロメーターです。
特に、膀胱炎などの泌尿器疾患(ザックリ言うと、尿器関連の病気)に猫はかかりやすいため、システムトイレを使っていると、早期発見が難しくなる可能性があります。
普段仕事で留守にしている人の場合は、なおさらですよね。

普通のトイレであれば、おしっこをすると砂の塊になるため一目瞭然ですが、システムトイレの砂は固まらないため、猫がしっかりと排尿をしてるかチェックがしづらいのです。

時と場合による?システムトイレのおしっこチェック

システムトイレを使ってる場合、猫のおしっこに異変があるように思える場合は、それを確かめる方法があります。
「おしっこ吸収用のシートを取り外す」のです。
すると、トレー部分におしっこが直で溜まるため、そのおしっこをスポイトなどで吸って、獣医さんの元へ行くことなどもできます。

下痢の時などが大変

システムトイレの砂は、おしっこが固まらないようにできています。
つまり吸水性能がないため、下痢や水っぽい便を猫がしてしまっている場合は、砂がとても固まりにくいのです。

形のある便であれば全く問題ないのですが、下痢などの時に関しては、掃除をするのがかなり大変になります。(猫砂トイレは下痢でも、簡単に掃除できます。)

【獣医師監修】猫が下痢をしたときに確認する8つの兆候!危険な下痢の5つのサインとは?

猫はシステムトイレの大粒砂が好きではない?

システムトイレの砂は粒が大きいです。
猫としては、大きな砂だと本能的に使いにくいのかもしれません。

▲以前使っていたもう一つのシステムトイレ(じゃりじゃりした砂なのが分かります。)

実際、私宅は普通のトイレとシステムトイレの2つが置いてありますが、システムトイレはほとんど使われていません

また、私の勤めてる猫カフェでも、システムトイレと普通のトイレが置いてあった際は、圧倒的に普通のトイレの方が人気がありました
恐らくほとんどの猫は、猫砂トイレの方が好きなのだと思います。

 

猫砂トイレのメリット・デメリット

続いて、猫砂トイレのメリット・デメリットです。

猫砂トイレのメリット

メリットまとめ!

  • 猫のおしっこチェックがしやすい
  • 細かい砂が多いため、猫がトイレを気に入りやすい

猫のおしっこチェックがしやすい

トイレをしてるかどうかが一目で分かります
水分で固まっている砂があれば、しっかりとオシッコしてることが分かりますからね。

ただ、猫砂トイレは、猫のおしっこの変化を写すのは苦手です。
血尿などであれば分かりやすいのですが、尿がキラキラするなどの些細な変化は、猫砂トイレを使っていると確認しづらいです。
※猫がキラキラしたおしっこをするのは、尿路結石の前兆のひとつ

そのため、何か疑わしい時は一時的にシステムトイレに変えるなどの対処が必要になるかもしれません。

細かい砂が多いため、猫がトイレを気に入りやすい

猫砂トイレはシステムトイレの砂よりも小さいです。
猫はこういった小さい砂で、トイレを足すのを好みます
大きい砂だと隠しにくいのか分かりませんが、あまり好きな子はいません。

猫がトイレを気に入るかどうかは、とても重要です。
トイレを気に入らなかったりすると、猫によっては平気で粗相するので注意が必要です。

 

猫砂トイレのデメリット

デメリットまとめ!

  • 猫砂が部屋に飛び散りやすい
  • ゴミの量が増える

猫砂が部屋に飛び散りやすい

システムトイレの砂と比べて、砂が小さく軽いため、かなり飛び散ります
綺麗好きな人は、毎日軽くでも掃除しないと、気になるかもしれません。
特に、極小の鉱物系の砂はすごく飛び散るので、気になる方は違うものを使いましょう。

【鉱物砂】ベントナイトの固まる猫砂が危険と言われている理由とは

ゴミの量が増える

システムトイレの場合、毎日の掃除が便とその周辺の砂なので、ゴミの量は少ないです。
猫砂トイレはこれに加えて、オシッコが固まった砂も回収するため、ごみの量は必然的に増えます。

 

料金の違いはどうなの?

システムトイレと猫砂トイレの毎月かかる費用は、私宅ではほとんど同じでした。
若干ですが、「システムトイレの方が節約できたかな」というところです。

猫砂トイレはシステムトイレに比べて、砂の消費ペースが圧倒的に早いんですよね。
一袋買ってきても、1週間ちょっとで買い足した分がなくなってしまう印象があります。

一方システムトイレは、猫の便の調子にもよりますが、より砂は長持ちし、シートもそれなりに使えます。(下痢のときは、砂の減りが早くなる。)

そのため、システムトイレの方が若干は安いと思いますが、使う人によってこの辺は変わってくるでしょう。

 

まとめ:私が猫砂トイレを選んだ理由

現在のところ、うちの猫は猫砂タイプのトイレを使っています。
理由は2つです。

  1. うちの猫が、おしっこの染み込む感じの方が好きだから
  2. おしっこによる体調チェックがしやすい

まず「染み込む感じって何のこと!?」って感じですよね。
猫によっては、布団などの上でおしっこをするのが好きな子がいます。
何を隠そう、うちの子がそうなのです;つД`)

粗相の原因は色々考えられたのですが、その1つが「布団のような、おしっこの吸収が良い場所でトイレをするのが好き」ということでした。
なので、スーッと染み込むタイプの吸水性の紙砂トイレにしました
その他にも、布団で粗相をされないために、色々しましたが、現在のところ2カ月ほどは防ぐことに成功しています。

猫の布団へのおしっこに悩む方必見!実際に粗相を治した対策

あとトイレを切り替えたもう1つの切り替えた理由は、「おしっこのチェックがしっかりとできる方が良いから」ですね。
システムトイレを使ってる方は分かると思いますが、本当におしっこチェックは出来ないです。
「これは怖いな」と感じたため、猫砂トイレに変えたというのもあります。

以上の2点が切り替えの理由で、うちの猫は現在、猫砂トイレを中心に使っています。
一応システムトイレも置いてあるので完全に切り替えたわけではないですが、見た感じ猫砂トイレ9割、システムトイレ1割程度の利用率って感じです。

大切なのは自宅の猫の性格や性質に合わせて、使いやすい方を選ぶことだと思います
うちの子に関しては、システムトイレを使い続ける方がデメリットが大きいと考えましたが、飼い主さんや猫ちゃんによっては、システムトイレの方が合ってるという場合もあるでしょう。

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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