一説には猫は自分の死期が分かると言われています。
それが本当か嘘かは分かりません。
ただ、猫は死期が近くなると、意図してるかどうかは分かりませんが、特定のサインを出すようです。
そこで今回は死期が近い猫が出す特定のサインや、私の愛猫わたげの場合どうだったのかを紹介していきます。
目次
猫の死期が近い12のサイン(行動・兆候)とは
死期が近い猫が出すサインは以下になります。
- 姿を消す
- 毛づくろいをしなくなる
- 不自然な鳴き声/強く甘えてくる
- 食欲不振/水を飲まなくなる
- 痩せる/脱水
- 運動能力の低下
- 心拍数の減少
- 体温低下
- 目が吊り上がる
- 口呼吸
- 粗相
- 意識がなくなる
一つずつ見ていきましょう。
姿を消す(身を隠し、体を癒す)
猫は死期が近づくと、姿を消すと言われています。
これはかなり有名な説ですね。
一説には、彼らは本能的に、野性環境の中で捕食者でありながら、非捕食者の立場でもあったため、他の動物に襲われないように身を隠していたと考えられています。
そのまま体の状態が良くなるまで姿を隠して、じっとしているのです。
そしてそのまま亡くなってしまうこともあるため、飼い主目線で見ると、「猫が死期を悟って彼らの前から姿を消した」ように映るのです。
わたげの場合も当てはまります。
室内飼いの猫だったので、実際に姿を消すというよりかは、なるべく人の気配のない場所(私宅だとお風呂場が多かった)に行き、じっとしていることが多かったです。
その際いつも、体を尻尾で巻きつけ、身をガードするかのような?体制になっていました。

▲自分の身を守るようなポーズ。
このポーズは死ぬ前と言うよりかは、わたげの一生を通して、体調が悪い時にいつも取っていたポーズです。
そのため、このポーズでじっとしていることが増えたりしたら、少し注意した方が良いかもしれません。
毛づくろいをしなくなる
猫は健康な時は自分自身を整えたり、あるいはなだめるために、毛づくろいをよくします。
毛づくろいは、猫のDNAに刻まれた習慣の一つともいえるほど良く行われる行為です。
ただ、死期が近い(エネルギーが少ない)猫の中には毛づくろいをしなくなる仔がいるようです。
より広い範囲で見ると、毛づくろいだけでなく、普段行っていた習慣(例えば爪とぎなど)をしなくなることも同様のようです。
わたげの場合も当てはまります。
わたげは亡くなる2カ月前に、膀胱にある結石を取り出す手術を行いました。
それまでは、毎日毎日丹念に毛づくろいをする猫でしたが、手術以降は一切毛づくろいをしなくなりました。
一切です。
▲病気になる前のわたげ(動画内0:40~0:50のように以前はよく人の手を舐める仔でした。)
ザラザラとした舌で、人の手を舐めたり、自身を毛づくろいすることを本当に熱心に行っていました。
手術後は毛づくろい同様、人に対しても舐めるといった行為は一切しなくなりました。
毛づくろいをしなくなるのは、個人的にかなり有力な説(死期のサイン)なのではないかと考えています。
不自然な鳴き声/強く甘えてくる
猫は体調が悪いと一人になるため、隠れることが多いです。
ただその一方で、本当に「もうだめだ」と判断できるような状態になると、いつも以上に甘えたりしてくることもあるようです。
その中で、飼い主さんの元に、いつもとは違う鳴き声を出して近づいてきたりする子もいるようなのです。
それは飼い主さんへ、これ以上心配をかけないためにとる「空元気」だったり、「今までありがとう」といったあいさつの言葉なのだそうです。
わたげの場合も当てはまります。
亡くなる4日前のことです。
その翌日、わたげを病院に連れて行くことを決めていた私は、ベッドに腰掛けくつろいでいました。
すると、わたげが近づきながら、(何かを訴えかけるように)いつもとは明らかに違う甲高い声を鳴きながら、近づいてきました。
そして足元をスリスリと。
その時は深く考えずいつものように撫でてあげ、膝の上に乗せてあげましたが、今思うと、明らかに違う鳴き声でした。
この時のわたげの鳴き声は、私にとってとても強い思い出として残っており、今でも耳に残っています。
これは完全に私の私見ですが、恐らく彼は自分の死期が近い、もしくはそれに類することを悟っていたのではないでしょうか?
辛かったのかもしれません、甘えたかったのかもしれません、もしくはさよならのあいさつをしてくれたのかもしれません。
真意は分かりませんが、確かに違う鳴き声でした。
この記事を書くにあたって、死を間近にした猫が、大きな声で何かをアピールするように鳴き声を発したというエピソードが数多くあることを知りました。
これを知ってしまった以上、どうしても私にはあの時のわたげの鳴き声が、ただの鳴き声だとは考えられないのです。
あの時のことを思い出すと、今でも胸が締め付けられるようになります。
食欲不振/水を飲まなくなる
どんな動物にとっても、病気や体の衰弱は食べ物や水への興味を薄くさせることがあります。
なぜこういった食欲不振などを引き起こすかと言うと、食べ物や水をエネルギーに代えること、それ自体にエネルギーが必要だからとも考えられています。
体を良くするためにご飯をしっかり食べて欲しいのは山々ですが、無理な量を強制給餌すると、逆効果にもなることがあります。
ちなみに私の勤めていたペットショップでも、亡くなる仔はいました。
そして、亡くなる仔のほとんどは、亡くなる数日前ほどから食欲不振になっていました。
わたげの場合は、末期の腎不全だったことも影響していますが、彼の場合も当てはまります。
細かな説明をすると長くなりますが、亡くなる2カ月前(手術後)からご飯を食べる量は減りました。
そして、亡くなる1週間前には更に食べる量が減りました。
最期の3日間は自分からは食べず、強制給餌されてようやく飲み込むといった状況でした。
水分摂取量に関しても、亡くなる直前には、かなり少なくなっていました。
動物にとって、ご飯を食べる、水を飲むというのは、生命維持活動の中で根幹ともいえる行動です。
それが一切できなくなるというのは、やはり体の弱りのサインと言えるのでしょうね。
痩せる/脱水

▲亡くなる2日前のわたげ。
極度の食欲不振から、骨と皮が目につく姿となってしまっています。
先ほどの食欲不振/水を飲まなくなることから引き起こされるのが、「痩せる/脱水」です。
猫にとって、体重が1kg減少するというのは大きな変化です。
お家の猫ちゃんがちょっと痩せたように感じられる場合は、一度獣医さんに診てもらった方が良いかもしれません。
また脱水についてですが、簡単にチェックする方法があります。
それは猫の皮膚をつまんでグリッとしてみる方法です。
▲脱水している猫は、皮膚が戻るのに時間がかかる(動画内0:36~0:50の部分)
一方、脱水がなくなると、皮膚の戻りが早くなるのがわかります(動画内6:10~6:25)
運動能力の低下
突然死でもない限り、体が弱っていくのと比例するように、猫の運動能力は落ちていきます。
これは人間でも老齢になるごとに、体が弱っていくのと同じですね。
わたげの場合も当てはまります。
パッと思いつくだけでも、以下の事象がありました。
- (亡くなる2カ月ほど前)おもちゃに一切興味を示さず、遊ばなくなる
- (亡くなる1カ月ほど前)一息に登っていた階段を途中で休む
- (亡くなる1カ月ほど前)以前は床から机にジャンプして飛び乗っていたが、それを失敗する
→その失敗後、ジャンプして机に飛び乗ってるのを見たことがありません。 - (亡くなる3日前)ヨタヨタとした歩き方
- (亡くなる直前)ほとんど前足しか動かせない
以前、動画でも紹介したように、わたげはフェッチが好きな猫でした。
ただ、手術後は一切、興味を示さず、大好きだったネズミじゃらしでも全く遊ばなくなりました。そして、一息に登っていた階段も途中で休むなど、運動能力が低下していることが見て取れました。
運動能力低下の要因は、食事を摂らないことによるカルシウム値の減少、病気要因によるものなど色々考えられますが、死期が近い(体が弱っている)サインの一つと言えるのかもしれません。
心拍数の減少
猫は死が間近になると、大抵の場合、心拍数がゆっくりとしたスローペースになるそうです。
わたげの場合は測っていたわけではないので、分かりません。
体温低下(低体温)
猫は死期が近づくと、低体温になることが多いようです。
先ほどの心拍数の減少も、低体温が原因で引き起こされることもあるようです。
わたげの場合も当てはまります。
亡くなる3日前、入院に際して、体温を測ったところ、35度台になっていたようです。
猫の平熱が38度台だということを考えると、かなり低体温ですよね。
実際、35度台というのはかなり危険な数値だと、獣医さんからも伝えられました。
目がつり上がる
死期が近い猫は目がつり上がることがあるようです。
より広範な表現を使うと「容貌の変化」といったところでしょうか。
健康な時の表情と、死期が近い(病気になっている?)猫の表情は違うということですね。
わたげの場合も当てはまります。
以下の写真を見てください。

▲左上(2018年11月6日)、右上(2018年11月16日)、左下(2019年1月9日)、右下(2019年1月11日)
※わたげが亡くなったのは2019年1月17日
2018年11月頃の写真はそうでもありませんが、翌年の1月頃の写真になると、心なしか目がつり上がってきているように見えます。
口呼吸
亡くなる間際になると、猫は口呼吸になることもあるようです。
わたげの場合は当てはまりません。
彼の最後の最期こそ看取れていませんが、亡くなる数分前は確かに鼻で呼吸をしていました。
ただ、口呼吸とは違うものの、舌を出したままの状態になってしまっていました。
普段なら出された舌に触ると、「あっ」といった感じにすぐにひっこめますが、亡くなる直前にはまったく引っ込めませんでした。
これはただ、ほとんど体を動かすことができない状態だったが故と考えられます。
粗相
中には粗相をしてしまう子も。
最期が近づいてきたように感じる場合には、休んでいる下の部分にペットシーツを敷いたり、オムツを履かせてあげた方が良いかもしれません。
わたげの場合は当てはまりませんでした。
意識がなくなる
これは本当に末期(旅立つ直前)だと言われています。
こうなってしまった場合は、状況にもよりますが、看取ってあげるようにしましょう。

わたげのケースまとめ
わたげの場合、死期が近づいた時に見せると言われるサインの内、実際にいくつかを見せていました。
各項目で記載していますが、改めてまとめておきます。
- お風呂場など人のいない場所へ行く(姿を消す)
→人のいない場所で体を守るように、しっぽを体に巻きつけてじっとする - 毛づくろいをしなくなる
→亡くなる2カ月程前から - 普段とは明らかに違う甲高い鳴き声を出しながら近づいてくる(何かを訴えかけるような声)
- 目がつり上がる
- 食欲不振/水を飲まなくなる
- 痩せる/脱水
- 運動能力の低下
→階段を途中で休む、机へのジャンプ失敗、(本当に最後の方)ヨタヨタとした歩き方 - 心拍数の減少
- 体温低下(低体温)
こうしてみると、わたげに限って言えば、亡くなる前のサインにかなり当てはまっているように感じます。
お家の猫が危ないという方へ
今このページを読まれている方の中には、「猫がもうそろそろ危ない」と思い、やって来た方もいらっしゃると思います。
猫の最期をどのように迎えさせてあげるかというのは、どうしても後悔が残ってしまうことだと思います。
個人的なことを言うのであれば、わたげにはベッドの上でゆっくりと眠った状態で、私が隣で看取りながら、最期を迎えさせてあげたかったなと考えています。
※彼は最期のときを、キャリーケースの中で迎えました。
この時のことは本当に今でも後悔しています。
ただ、どんな風に考えて決断をしても、何かしらの後悔は残るでしょう。
でも、たくさん考えて「こうすることにした」という自分なりの根拠があれば、少しは納得できる最期の時間となるでしょう。
そして最も大切なのは、今考えられる状況「自分だったらどうして欲しいのか?」を考えた上で、お家の仔に最善を尽くしてあげることが大切なのかなと思います。
こんにちは、更新ありがとうございます。
わたげちゃん(泣)
亡くなって、少しは楽になれたでしょうか?
ところで私事ですが、メガトレー設置しました!
ベンガル君、喜んで入ってくれるのですが
紙製の猫砂にした所、モグモグと食べまして(T_T)
今まではシステムトイレでゼオライトの猫砂でした。
人間の利便性で紙にしたのですが、駄目でした…。
そこでベントナイトにしようと思い、ネットで情報を調べたのですが、猫さんの身体への危険性ばかり書かれてまして…。
書かれている事は分かるのですが、どちらのサイトも高級なオーガニックの猫砂リンクが貼ってあって。
ステマ?と思ってしまいます…。
ミツバさんはベントナイトの固まる砂は、どうお思いですか?
くこ様
いつもご覧いただきありがとうございます(^^)
正直なところ、まだまだ思い出してしまいますね。。
ただ、わたげが見守ってくれていることを考えると、悲しんでばかりもいられないなと言った感じです!
いつも気にかけてくださってくれてありがとうございます!!
おお!メガトレーいいですよね!
紙製の砂食べちゃったんですか!
それはとっても心配ですよね。
ベントナイトに関してですが、私が以前勤めていたペットショップではとてもよく使われていました。
人間から見ると、ほこりが立つ以外は管理面でとても楽なんですよね。
ただ、猫から見ると、肉球に挟まって取るのが大変になってしまったり、一部では危険性も指摘されていますね。
実際、以前に読んだキャットダディこと「ジャクソン・ギャラクシー氏」の著書の中に以下のような記述があったことを覚えています。
「ベントナイト(鉱物)系の砂は猫の肺や気管支系の病気を誘引する可能性がある」←うろ覚えですが、このような記述でした。
ただ、時間をかけて念入りに調べたことがあるわけではないので、現時点では強くおすすめも否定もできません。
そのため、一度信用できる情報源を利用した上で、改めて「ベントナイト系の猫砂が実際どうなのか?」などについての情報・考察をまとめて、記事にしてみたいと思います。
ちょっとお時間は頂くことになるかと思いますが、お待ちいただけると幸いです。
そして、ネット上での情報についてですが、ペット関連の情報を問わず、一部ではアフィリエイトリンク誘導のためだけに運営しているサイトがあるのも事実です。
(かくいう私もまずは役立つ情報ありきで発信を行っておりますが、やはりサイト運営の為に一部アフィリエイトリンクは使わせて頂いています。)
そのため、情報の取捨選択をされることが大切なのかなと考えています。
いずれにせよ、まずはベントナイトの固まる砂についてまとめてみたいと思います!
よろしくお願いいたします。
ミツバさん、お忙しい中お返事ありがとうございます。私も先代の猫は、私が小学生の頃から成長を共にし、20年弱一緒に生きてきました。その子が亡くなってからとても辛く、今のベンガル君を買うまでに5年以上かかりました。元気な仔猫さんでも、またいつか亡くなってしまうのだよなぁ…と思うと切なくなるのですが、彼には癒やされてます(凄く凶暴ですけど)
ベントナイトの件、ありがとうございます。記事、楽しみに?しております。
今は食べてしまった紙砂に、以前使っていたゼオライトを混ぜた所、おトイレと認識してくれたようで良かったです。
でも日中一人にさせているので、また誤飲は嫌なので、とりあえずベントナイトの猫砂を1袋買ってみました。紙砂と合わせて使おうと思っております。
ところでわたげちゃんの時は、メガトレーはどのように使われていましたか?私は一応最初なので、専用ライナーの上にシステムトイレのシートを敷き、更にその上に猫砂を敷いてるのですが、猫がガサガサやるのでシートが浮いてきてしまうんですよね…。ライナーもすぐ汚れてしまっています(泣)
度々ご質問ばかりで申し訳ありません。宜しくお願い致します。
くこ様
先代の猫ちゃんはとても長く一緒に暮らされたんですね。
お話を伺う限り、すごく幸せだったように感じられます(^^)
やっぱり猫ちゃんが家にいるだけで、何よりの癒しになりますよね。
ベントナイトの件ですが、まだ取り掛かれてない状況です。
申し訳ないですが、もう少しお待ちいただけると助かります。
猫砂を混ぜるのは良いですね!
少し大変かもしれませんが、慣れてきた段階で紙砂だけにして再度試してみるのもありかもしれませんね!
メガトレーのライナーはお試し用の一枚だけ使いました。
わたげの場合はガシガシしてしまうようなことはなかったのですが、単純に「特に必要ないかな」という判断の基です。
もちろんうちの場合は、あった方が楽ではあったんですけどね。
ただ、くこ様宅のベンガルちゃんのようにガシガシしてしまうようであれば、なおさら必要ないのではないでしょうか。
いつでも何か困ったことがありましたら、お気軽にご連絡ください(^^)
ミツバさん、お忙しい中お返事をありがとうございます!ベンガル君とも暮らし始めてまだ3ヶ月弱ですので、長い目でやって行けたらと思います。色々試してみますね。
暮らし始めた時からですが、本気噛みと飛びつきが酷くて、悩む日々です。ネットの情報も活用しているのですが、イマイチ解決には至らず。日中一人にさせているから寂しいのかなぁ…とも思いますが、まだ彼もゼロ歳なので、こちらも長い目で見ていけたらと思っております(それでも本気噛みは痛いです(T_T)
ミツバさん、わたげちゃんが亡くなってまだ日も浅いです。ご無理なさらぬように、ご自愛下さい。いつもありがとうございます。
くこ様
お世話になっております。
大変お待たせいたしました。
ベントナイトの危険性について、評価をまとめました。
「記事はこちら」
少し長い記事となっているので、流し読みなどで見ていただくと良いかもしれません。
他にも何か気になることなどありましたら、いつでもお声がけください!
それでは失礼いたします。
ミツバ
くこ様
お世話になっております。
ベンガル君との生活大変そうながら楽しそうで何よりです(^^)
何か困ったことなどありましたらいつでもご質問ください。
また、本気噛みについてですが、すっごい痛いですよね!!
普通に血とかも出ますしね!
実は、噛み癖については以前記事を書いたことがあります。
こちらの記事になります。
ただ、記事にも書いているように、何よりの薬は成猫になる事だと思います。
やはり猫は1歳を過ぎてくると、急に大人しくなって、噛み癖がなくなってくる子が多いので。
あと、私生活がどうにも忙しくて「鉱物砂」についての記事にまだ取り組めていません。
本当に申し訳ないです。
あと1週間以内くらいにはスタートできると思うのでよろしくお願いします。
わたげのためにも頑張っていきます!
本当にありがとうございます!