【値段・性格・特徴など】マンクスってどんな猫?

尾のない猫として有名なマンクス。
ウサギのようにピョンピョンと飛び跳ねるように移動することから「バニーキャット」と呼ばれることもあります。
今回はそんな猫の中でもかなりユニークなマンクスについてまとめていきます。

 

マンクスの歴史

マンクスはイギリスとアイルランドの間に横たわるアイリッシュ海に浮かぶ島、マン島で生まれたとされます。
いつ頃からいたのかははっきりしていません。

マンクスは孤島であるマン島の中での近親交配によって、尾のない遺伝子を持って生まれた突然変異の猫だと言われています。

マンクスの伝説
尾のない猫ということで、様々な伝説の噂もあります。
「アイルランド人がマン島に猫を連れていき、その尾を切って帽子の飾りにした。」
「アルマダ海戦でスペイン艦隊の船から逃げた尾のない猫が、マン島に泳ぎ着いた。」
などなどおとぎ話のようなものですが、マンクスには様々な伝説の言い伝えが存在します

またマンクスの長毛種は「キムリック」という猫種になります。

 

マンクスの性格

マンクスに多い性格は以下の4点になります。

  • 穏やかでおとなしい
  • 1人の飼い主に従順
  • 用心深い
  • 遊び好き

基本的にマンクスは穏やかでおとなしい性格をしています。

マンクスはまるで犬のように1人の飼い主に対して、とても従順な性格をしています。
それ以外の人に対しては、若干懐きにくいです。
ただ子供などと一緒に遊んだりするのは慣れれば大丈夫なので、家族で飼うのも問題はありません

用心深いのも一つの特徴です。
この人!と決めた飼い主に対してはとても忠実になりますが、それ以外の人に対しては用心深かったり、人見知りをする傾向にあります。
そのため客人の往来が多い家で飼うと、ストレスが溜まってしまうため注意しましょう。

体を動かして遊ぶのも好きです。
普段はおとなしい性格をしていますが、遊びのスイッチが入ってしまうと全力で遊びまわることも多いです。
そのため猫とまったり過ごしたいという人にはあまり向いていないです。

 

マンクスの特徴

マンクスの特徴は以下になります。

  • バニーキャット
  • 尾がない
  • 高い学習能力(芸を覚える)
  • 高い狩猟能力
  • ドアを開ける天才?
  • 水遊びが好き
  • ダブルコートの被毛

ウサギのように跳ねて歩く子もいるため、外国では「cabbit(cat+rabbit)」、もしくは「バニーキャット」という愛称で呼ばれています。
前脚が後ろ脚よりも短いのが、跳ねて歩く理由です。

尾がないのもマンクスの一つの特徴です。
ただしっぽがあるマンクスもいますが、それについては後ほど説明していきます。

マンクスは猫の中でもかなり高い学習能力を持っています
そのためしつけもしやすく、芸を覚えるこもできます

芸の内容はワンちゃんとの遊びでよくある、「投げたものを取ってこい!」遊びです。
実際にその様子を撮影している海外のマンクス飼い主さんもいます。
取ってこい遊びをするマンクス(Youtube)

マンクスは運動能力が高い猫としても有名です。
マンクスの跳躍力はかなりのもので、かなりすばしこく動き回ることができます

こうした高いジャンプ力からマンクスの飼い主さんは、ドアを開けられてしまい困るという人が多いようです。
ドアを開けられないようにする対策はこちらから確認できます。

マンクスは元々川で狩りをしたりしていたため、水遊びが好きな子が多いようです。

マンクスの被毛はダブルコート(2重)です。
アンダーコート(内側の毛)は密集していますが、オーバーコート(外側の毛)は長く柔らかいためふわふわとした触り心地がします。

 

マンクスの体重

マンクスの平均体重は以下になります。

  • オス 3~6kg
  • メス 3~5kg

これは一般的な猫の平均体重とほとんど同じです。
マンクスは丸みを帯びたボディをしているためあまり重そうには見えませんが、かなりがっしりとしています。

 

マンクスの寿命

マンクスの平均寿命は「9~13歳」です。
猫の平均寿命が15歳前後であるため、平均よりは若干短いようです。
ただ猫の寿命は健康に気をつけるかどうかでかなり変わってきます。

 

マンクスの値段・購入方法

マンクスは珍しい猫種であるため、ブリーダーや販売しているペットショップはそこまで多くないです。
そのため購入する際はブリーダーから直接購入が一般的になります。

値段の相場はそれぞれ以下の範囲内であることが多いです。

購入元値段
ペットショップ15万~25万円
ブリーダー8万~15万円

ブリーダーからの購入でもブリードタイプと呼ばれる質の高いマンクスの場合は、20~30万程度するようです。
やはりマンクスは尾のないタイプの方が値段が高くなる傾向になります。

ブリーダーとペットショップの購入の違いについてはこちらから確認できます。

 

マンクスの種類

マンクスは短毛種の猫ですが、実は長毛種のマンクス(キムリック)もいます。
ただほとんどいないため、大変希少な存在です。

毛色はブラック、ホワイトをはじめとしてレッドやブルー、クリームなどがいます。

目の色は以下の中のブルー、グリーン、ヘーゼル、カッパ―、オッドアイがいます。

  1. サファイヤブルー(マンクスはいません)
  2. ブルー
  3. アクア(マンクスはいません)
  4. グリーン
  5. ヘーゼル
  6. イエロー(マンクスはいません)
  7. ゴールド(マンクスはいません)
  8. オレンジ(マンクスはいません)
  9. カッパー
  10. オッドアイ

 

尾の長さによって変わるマンクスの分類

マンクスは尾の長さによって4つの種類に分類されています。
尾の短い順番に並べると、以下の順になります。

  • ランピー(しっぽなし)
  • ライザー(とても短いしっぽ)
  • スタンピー(短いしっぽ)
  • テイリー(普通の長さのしっぽ)

ランピーは尾が全く生えてない種類です。
キャットショーに出れるマンクスはランピーのみです。

ライザーはうさぎのような、とても短いしっぽが生えている種類です。

スタンピーはライザーよりは長いものの、通常の猫よりは短いしっぽを持っている種類のことです。

最後のテイリ―は一般の猫と同じ長さのしっぽを持った種類です。

 

マンクスの飼い方

ブラッシングの頻度

マンクスは短毛種であるため週に2,3回程度のブラッシングをしてあげれば十分です。
ただ抜け毛が多くなる春や秋などの換毛期は毎日するようにしてあげましょう。

 

運動(遊び)

マンクスはおとなしい猫ですが、飼い主との遊びが大好きです。
運動量も多いため毎日しっかりと遊んであげる必要があります。

マンクスと遊ぶ際は、思う存分体を動かさせてあげましょう
しつけをすることで、「取ってこい遊び」もできるようになります。

上下運動が得意な猫でもあるので、キャットタワーを用意すると気に入ってもらえます(^^)

マンクスは運動時間が少ないとストレスを溜めてしまうこともあるので、飼うのは毎日しっかり遊ぶ時間を取ってあげられると思った場合にしましょう

 

かかりやすい病気

マンクスが特にかかりやすい病気は特にありませんが、尾のないマンクスを購入する際は気をつける必要があります。

尾のないマンクスは、神経症状を引き起こす脊髄の欠陥を持っていることがあります
そういった欠陥は排便や排尿の際の問題から判明します。

欠陥を持っているかどうかは生後6カ月するとわかります
そのため購入前にはしっかりとそういった場合の保証について、譲渡者と話し合っておくべきです。
保証を拒否しようとするブリーダーからマンクスを購入するのは避けた方が無難でしょう。

 

まとめ

マンクスはウサギのようにぴょんぴょんと飛び跳ねるように歩く猫です。
穏やかでおとなしく、1人の飼い主によく懐く忠犬のような性格をしています。

神経質な部分もありますが、愛嬌もよく可愛いです。
頭の良い猫と一緒に暮らしたいという人にはかなりおすすめの猫になります。

他の猫種についても知りたいという方はこちらからどうぞ!
世界の猫種一覧まとめ!

photo credit:Helena Jacoba by Chatelaine, ginger tabby Manx cat,Helena Jacoba by Chatelaine, ginger tabby Manx cat

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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