新たに猫を迎えた日というのは、何をすればいいのか分からなくなってしまうものですよね。
私も猫を引き取る前こそ、色々な猫の飼い方の本を読み漁っていたものの、実際来てから「どうすればいいんだっけ?」となった記憶があります(笑)
そこで今回は、そんな「これから子猫を引き取る」、もしくは「今日猫を引き取ってきた」という場合に何をすればいいのかを紹介していきます。
目次
猫を迎えた初日に特別なことは必要ない?
極端な話をすると、どこから猫を連れてきたにせよ、迎えた初日は特別なことはする必要がありません。
放っておいてあげるのが一番なのです。
猫は環境の変化にとても敏感な動物です。
そのためお家が変わると、大変なストレスがかかるのです。
そしてそんな状況で遊ぼうとしたりするのは、猫にとって楽しいことではないのです。
当然猫が引き取ってきた日から元気いっぱいなのであれば、多少遊んであげても大丈夫です。
ただ元気はつらつに見えないのであれば、初日はなるべくゆっくりさせてあげるようにしましょう。
唯一必要なことは以下の2つになります。
- ゲージの中にトイレ・水・ベッドを用意する
- ご飯を与える
1つずつ詳しく見ていきましょう。
ゲージの中にトイレ・水・ベッドを用意する
来た当初は猫が隠れられるスペースを用意してあげることが大切です。
簡単に言えば、猫用ゲージを用意してあげれば良いのです。
できればゲージを置く位置は、部屋の隅っこあたりにしてあげましょう。
真ん中だと落ち着かないでしょうから。
そしてゲージの中にはトイレ・水皿・ベッド(毛布)を用意しましょう。
トイレは特に最初が肝心であるため、場所をしっかり覚えてもらう必要があります。
ただトイレを置いておくだけでは猫も場所を理解できないため、トイレの砂の上を歩かせてあげるようしましょう。
そうすることで猫も砂がある場所を理解し、必要な時にはトイレで用を足してくれるようになります。
おすすめとしては初めてトイレを済ませるまではなるべく、ケージの中で過ごさせるようにすることです。
そうすることで、大抵はケージ内をきれいに使用するために、トイレの上でしっかりと用を足してくれるからです。
ご飯を与える
迎えた猫が子猫にしろ、成猫にしろご飯は与えるようにしましょう。
基本的には家に迎える前に食べてたものと、同じものを用意するようにしましょう。
ペットショップから迎えるなら、事前に店員さんに確認しておくことが必要になります。
気をつけたいのが、猫は環境の変化によるストレスから、ご飯をあまり食べなくなってしまうことがあるということです。
子猫の場合は、1食抜いただけでも低血糖(栄養失調)になる恐れがあるため、そういった場合は缶詰など嗜好性の高いものに替えても、必ず食べてもらうようにしましょう。
子猫のご飯のあげ方について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
飼い主さんの構いすぎに注意!
子猫を家に迎えるのはとても幸せなことですよね(^^)
そんな子猫を迎えた日の注意に大切なことが一つあります。
それは「構いすぎないこと」です。
これは迎えた日というよりは、迎えてからの1週間ともいえるでしょう。
やはり子猫を迎えたばかりの頃は、可愛くて仕方がないから、飼い主さんも子猫を構いすぎてしまうものなのです。
加えて子猫は「自分がどれだけ遊んで大丈夫なのか」をよく分かっていません。
疲れ果てるまで遊んでしまうこともあるのですね。
あくまで子猫の仕事は「寝ること」です。
しっかり寝ることで、健やかに育っていくことができるのです。
そのため飼い主さんにとっては辛いことでもありますが、「子猫が寝てるときは邪魔しない」「ずっと遊んでいたら、ケージの中でゆっくりしてもらう」この2つを守るようにしましょう。
猫の様子で注意すべきこと、気にしなくていいこと
猫を迎えたばかりの頃は、猫がどんな様子だと危ないか?どんな様子であれば特に問題がないか?が分からないものです。
そこで注意が必要なこと、気にしなくていいことをいくつか紹介していきます。
気にしなくていいこと
気にしなくていいことは以下になります。
- 落ち着かない
- 隅っこでじっとしている(元気がないように見える)
1つずつ見ていきましょう。
落ち着かない
多くの猫は新しい環境にやってくると、その場を良く知らないために、おとなしくなります。
「借り物の猫のように大人しい」という熟語もあるほどですしね。
しかし中には、新しい家にやってきたことで、むしろいつも以上に走り回る落ち着きのない子などもいます。
そういった子の場合は、それほど気にする必要もありません。
ただ寝ている時間がとても少ないと感じられる場合は、落ち着くまでの間、ケージに入れる時間を作って半強制的にでもゆっくりしてもらう時間を作るようにしましょう。
隅っこでじっとしている(元気がないように見える)
やってきた当初、猫によっては部屋の様子をじっくりと見るため、部屋の隅っこでじっとしている場合などがあります。
こういった様子が3・4日続くと、飼い主様は今後上手くやっていけるかどうか心配になることでしょう。
ただ新しい環境に対して、こういった反応を示す子は猫に多いのです。
そのためそれほど気にする必要はないでしょう。
環境に慣れてきたら自ずと、少しずつ足を運んで部屋の中を調べるようになるものです。
注意が必要なこと
続いて以下のような様子が見られたら注意が必要です。
- ご飯を食べない
- やってきてから1日以上トイレを使っていない
- 水様便・血便・嘔吐をしている
1つずつ見ていきましょう。
ご飯を食べない
猫によっては環境が変わると、ストレスなどからご飯を食べなくなってしまう子がいます。
いわゆる食べムラと呼ばれる状況ですが、この症状には注意が必要です。
子猫は最低でも、1日2食は取る必要があります。
その内の1食でも欠かすと、低血糖(栄養失調)の状態になってしまうことがあるのです。
低血糖から衰弱死してしまう子も中にはいるため、子猫が食ムラを起こしている場合は、ご飯を変更してでも何かを食べるようにはしましょう。
例えば、これまでペットショップで食べていたご飯を食べない場合は、パウチなどの嗜好性の高いご飯に一時的に切り替えるのも一つの手になります。
やってきてから1日以上トイレを使わない
ほとんどの猫は新しい家にやってきてから、すぐにトイレを使うということはないと思います。
ただごはんを食べてからも全くトイレをする素振りを見せない場合は、様子を診る必要があります。
我が家の猫もそうだったのですが、初めてトイレを使ったのは家に来てから半日ほど経ってからでした。
ご飯こそ食べていたものの、トイレを長いこと使っていないため、当時はかなり不安だったことも覚えています。
このように環境の変化によって、トイレを使うのが多少遅れることは十分考えられることです。
ただ1日以上排便していないと場合は、場合によっては獣医さんに相談した方が良いかもしれません。
水様便・血便・嘔吐
この3つの症状は「猫の状態がかなり悪いことを示すサイン」です。
当然環境の変化によるストレスなどから、子猫などはお腹が緩くなることもあります。
少し便が緩い程度ならそれほど心配する必要もありませんが、水様便や血便・嘔吐などかなり体調が悪いサインが見られる場合は、獣医さんに早いところ見せる必要があります。
まとめ
新たに猫を迎えた日は嬉しい反面、緊張するものですよね。
今後上手くやっていけるかどうか、猫ちゃんが元気に育ってくれるかどうかなど色々考えてしまうと思います。
ただ猫は意外と放っておけば自分のペースをつかんでくれる動物です。
飼い始めは構いすぎず、環境に慣れさせてあげる時間をたっぷり与えてあげるようにしましょう。
子猫の育て方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
あらかじめ猫を飼うのに必要なもの、情報は用意しておくようにしましょう。