デボンレックスは緩いウエーブがかかった被毛がチャーミングな猫種です。
今回はそんなデボンレックスの性格や似ている猫種との違い、子猫の値段相場など様々な情報を紹介していきます。
デボンレックスに興味がある方は是非参考にしてみてください!
目次
デボンレックスの歴史・由来
デボンレックスはイギリス生まれの突然変異種です。
1959年イングランド南西部のデボン州で、直毛同士の親猫から巻き毛の子猫が生まれたのがその始まりです。
「カーリー」と名付けられたこの子猫を基に、様々な猫種との交配が行われます。
ただ全て生まれてくる子猫は直毛の猫でした。
その後は「アビシニアン」や「コラット」などとの交配が主流となりましたが、この場合も最後には生まれた子猫をデボンレックスの親と「戻り交配」させないとデボンレックスにはなりません。
画像:レッキスラビット(Rex Rabbit)
名前の由来は故郷であるデボン州の「デボン」と、似たような被毛を持つウサギの「レッキス」から取られました。
デボン州のレッキス→デボンレックス(Devon Rex)ということですね。
「コーニッシュレックス」「セルカークレックス」と同じく、3大レックス種(巻き毛を持った猫種)の1匹としても知られています。
デボンレックスに多い性格
デボンレックスに多い性格は以下になります。
- 遊び好き
- 1人遊びが得意
- 人懐っこい
- 感情表現豊か
デボンレックスは非常に遊び好きで、退屈そうに座っていることがとても少ない猫種です。
1人でも生活の中に様々な楽しみを見つけて動き回っています。
そのため1人暮らしで日中家を空ける人でも問題なく飼えます。
飼い主さんにもとても良く懐き、飼い主さんの料理をのぞき込んだり、読書中に膝に乗ってみたり、テレビと格闘したりなど大忙しです(^^)
飼い主さんと一緒に遊ぶのも大好きで、肩の上や腕の中にも積極的に飛び乗ってきます。
嬉しい時はしっぽを振るなど、犬のような感情表現を見せることもあります。
こういった性格と被毛から「プードル・キャット」と呼ばれることもあります。
冒険心が強い一方、神経質な部分を持ち合わせているため多品種との同居はできれば避けた方が良いです。
デボンレックスの特徴
デボンレックスの特徴は以下になります。
- ウェーブのかかった被毛
- 三角顔
- 静かな鳴き声
- 寒さに弱い
デボンレックスの一番の特徴は、緩いカールがかかった短めの巻き毛です。
この被毛はスエードのような感触をしており、ひげやまつげなども同様にカールしています。
顔立ちが三角形のような形をしており、ほお骨が広く、大きな目が左右に広がるようについています。
目は卵のように大きく、チャーミングな顔立ちです。
鳴き声は小さく静かなため、マンションなどの近接住宅でも問題なく飼うことができます。
被毛がアンダーコートだけのシングルコートなので、冬の寒さに弱いです。
冬は室温管理に気を使うようにしましょう。
デボンレックスの体重
デボンレックスの性別毎の平均体重は以下になります。
必ずしもなるわけではありませんが、以下の体重の範囲内になる可能性が高いです。
- オス 3~5kg
- メス 3~4.5kg
猫の平均体重は4kgほどです。
デボンレックスは平均と同じか、若干軽めの体重をしていることが多いです。
中型で細身の体は、筋肉質で引き締まっています。
ただ後ろ足がスラッとしているため、実際の体型よりもスリムな印象をもたらします。
デボンレックスの平均寿命
平均寿命については知りたくない方も多いと思いますが、いつかは分かれの時がくるものです。
ですのであくまで1つのデータとして参考にしてみてください。
デボンレックスの平均寿命は12~14歳となります。
猫の平均寿命が15歳程度であるため、デボンレックスは平均より若干短い平均寿命をしています。
ただ猫の寿命は飼い主さんの飼い方によるところが大きいです。
デボンレックスの場合は、飼育スペースを広くとって、冬の寒さ対策をしっかりとすることが大切です。
デボンレックスの子猫の値段相場
デボンレックスは日本ではかなり珍しい猫種です。
国内のブリーダーも数える程度しかおらず、ペットショップではほとんど販売していないです。
そのため入手難易度は高いです。
そんなデボンレックスの子猫の値段相場は以下になります。
購入元 | 値段 |
ペットショップ | 15万~25万円 |
ブリーダー | 10万~25万円 |
ペットショップで販売していることはほとんどないので、基本的にはブリーダーからの直接購入となります。
ただブリーダーやペットショップどちらから購入するにしても、大切なのは信頼できる人・店から購入することです。
良いブリーダー・ペットショップの選び方はこちらから確認できます。
また購入ではなく、里親制度を利用して猫を取るのも一つの手です。
里親制度を利用する場合は、基本的に購入費などはかかりません。
ただこれまでに払われたワクチン代などは肩代わりすることになります。
里子としてデボンレックスを引き取りたいという方は、こちらを参考にしてみてください。
デボンレックスに似ている猫種との違い
デボンレックスとコーニッシュレックス・スフィンクスはそれぞれとても似た外見的特徴を持っています。
それぞれどういった違いをしているか紹介していきます。
デボンレックスとコーニッシュレックスの違い
デボンレックスとコーニッシュレックスは、それぞれカールした毛を持っているという特徴が酷似しています。
ただこの2頭の子猫はカールした被毛を持っていなかったことから、それぞれの縮れ毛の遺伝子は別ものだということが分かっています。
そんなデボンレックスとコーニッシュレックスは、毛質と体型から違いを見分けることができます。
デボンレックスの毛はコーニッシュレックスよりもカールが弱く、緩くウェーブしています。
肌触りはデボンレックスはスエード、コーニッシュレックスはシルクに例えられることが多いです。
またコーニッシュレックスは、デボンレックスよりもスリムな体型をしています。
デボンレックスとスフィンクスとの違い
デボンレックスと「スフィンクス」は、どちらも大きな耳を持っているなど顔立ちが非常に似ています。
もちろんスフィンクスは無毛のため、見分けるのに苦労はしません。
スフィンクスの耳が大きいのは、スフィンクスがデボンレックスと無毛の猫との交配種だからです。
そのため体つきもデボンレックスとほぼ同じになっています。
デボンレックスの飼い方のポイント!
冬の寒さに注意!
デボンレックスはアンダーコートしか被毛をまとっていません。
そのため冬の寒さや湿気にはとても弱いです。
冬は温かい毛布を多めに用意したり、場合によってはエアコンをつけるなど寒さ対策が必要になります。
子猫は特に冬の寒さに弱いので注意しましょう。
デボンレックスの被毛は他の種に比べても毛が軽く、断熱効果が低いです。
そのため家電製品の上などの暖かい場所に好んで居座ることがあります(・∀・)
ブラッシングの頻度
デボンレックスの巻き毛はあまりたくさんブラッシングしてしまうと、カールが取れてしまうことがあります。
抜け毛は年間を通して少ないので、ブラッシングは気付いた時に手で取ってやる程度で大丈夫です。
また大きな耳は時々掃除し、たまに体をシャンプーしてあげる必要があります。
ただシャンプー後のドライヤーを当てすぎてしまうと、カールが取れてしまいます。
食事・運動(遊び)
デボンレックスはややほっそりとした品種のため、ご飯の与えすぎには注意が必要です。
運動量は多いため、広い飼育スペースを用意してあげられると良いでしょう。
上下運動も好きなため、キャットタワーも用意したいところです。
かかりやすい病気
デボンレックスがかかりやすい病気は「先天性貧毛症」というものです。
先天性貧毛症とは成長しても、毛量がほとんど増えない症状になる病気です。
デボンレックスは下毛のみのシングルコートの猫種なので、元々毛量は多くありません。
ただ先天性貧毛症の場合は、ほとんど毛が生えないということもあります。
発症理由は主に遺伝なので、親猫の健康状態などについても可能な限り確認するようにしましょう。
まとめ
デボンレックスは非常に人懐っこく、カールした被毛が魅力的なお茶目な猫ちゃんです。
とても遊び好きな子が多いため、しっかり遊べるスペースを用意してあげるようにしましょう。
一緒にいて退屈しない子が欲しい場合は特におすすめです(^O^)
他の猫種についても知りたいという方はこちらからどうぞ!
世界の猫種一覧まとめ!
photo credit:Nickolas Titkov by DRX Vilvarin Diata、Frank Jania by What time is it?、John Lester by Izzy、Frank Jania by She found the cushion、Frank Jania by Cat ON the hat.