猫の健康チェック!家庭でできる簡単な健康管理法とは

猫の健康チェックをする際に、どこを見れば良いかご存知ですか?
初めて猫を飼う場合、どんなところに気をつけて健康チェックをすればいいか分からないものですよね。
そこで今回は「お家で簡単にできる猫の健康チェック方法」を紹介していきます!

 

猫の健康チェックはとても大切!

特に子猫を飼い始めた飼い主さんに多い悩みだと思いますが、子猫の様子を確認するのって具体的に何をしていいか分からないものですよね

人間の赤ちゃんであれば、何かしら異常があれば大声で泣いてアピールしてくれます。
ただ猫の場合は異常があってもアピールするどころか、むしろそれを隠そうとするのです。

これは弱肉強食の世界を生き抜いてきた、猫ならではの習性の一つです。
※自分が弱っていることを他のものに見せると、標的にされやすくなってしまいますからね。

そこで子猫や成猫の体調が良くないと、どんな部分にどんな異常が現れるかを簡単に紹介していきます。

 

猫の健康チェックは必ず記録に残して管理する

猫の健康チェック方法を紹介する前に、一つ大切なことがあります。
「猫の健康チェックは必ず記録に残す」ということです。

記録を残すのは、日々の健康記録があることで、「現在良い傾向なのか」「悪い傾向なのか」が一目でわかるからです。
例えば1週間前は軟便が続いていたが、ここ2~3日は安定して形のある便が出ている場合、体調が安定してきていることが分かりますよね。

このように健康チェックをするにあたって、簡単でも記録を残しておくことは大切なのです。
実際に残す健康管理記録は、以下のようなもので大丈夫です。

「便の調子」「オシッコの有無」「食の調子」「与えた薬」「その他異常」の5点は必ず記録を取るようにしましょう
また上記表には記載していませんが、「手当てした部位」の項目を作っても良いでしょう。(爪切り、歯磨き、目ヤニ取りなど)

獣医さんに飼い猫の健康状態をチェックしてもらう際にも、健康記録はとても役に立ちます。
調子の良し悪しが、具体的な記録があることで判別しやすくなるためです。

また病気や風邪などを記録から疑うこともできます。
特に子猫を飼っている方の場合は、健康チェック記録表は必ず作るようにしましょう

猫の健康管理アプリ
最近ではスマートフォン用の猫の健康管理アプリなども出ています。
紙に記録するのがめんどくさいという方は、こういったのを利用してみてはいかがでしょうか?

 

簡単にできる、猫の健康チェック!

猫の健康チェックは大きく分けて2種類あります。

  • 毎日チェックが必要なもの
  • 1週間に1回程度のチェックで大丈夫なもの

それぞれどんな管理項目があるか見ていきましょう。

毎日チェックが必要なもの

まずは毎日チェックするべき項目です。
これは特に大切なチェックポイントです。

  • 尿・便のチェック(形のある便か軟便かなど)
  • ご飯のチェック
  • 飲水量のチェック
  • 目ヤニのチェック
  • 咳・呼吸のチェック
  • 耳のチェック
  • お尻のチェック
  • その他異常

1つずつ詳しく見ていきましょう。

尿・便のチェック

猫の健康をチェックする中でも、これが最も大切だと言えます。
オシッコやウンチは健康のバロメーターです。

オシッコは毎日出ているかどうか、量が明らかに少なかったり、多かったりしないかなどをチェックするようにしましょう。
トイレにずっといるものの、ちょっとしかオシッコが出ていない時などは「膀胱炎」などの疑いがあります。

ウンチは形のあるしっかりしたものかどうかを、チェックするようにしましょう。
軟便が2~3日続いたり、下痢が続く場合は、何か異常があるサインと考えましょう。

軟便の原因はストレスや体調不良、寄生虫など様々です。
心配な場合は、獣医さんに診てもらうことをおすすめします。

【獣医師監修】猫が下痢をしたときに確認する8つの兆候!危険な下痢の5つのサインとは?

 

ご飯のチェック

ご飯を残さず食べているかどうかをチェックしましょう

人が1日ご飯を食べないのと、猫が1日ご飯を食べないのとでは、意味合いが大きく異なります。
特に子猫にとって丸1日ご飯を食べないのは、人が3日食べないのとほぼ同じことです。

猫によっては食ムラ(ご飯を食べたり、食べなかったり)をする子もいます。
食ムラの原因は多くの場合、そのフードの味が好みでない。

また頭の良い子の場合、美味しくない最初のご飯を残せば、次においしいご飯(缶詰など)が出てくることが分かっている子などもいます。
とは言え、子猫の場合はご飯を食べないと、低血糖などを起こしてしまう可能性が高いため、必ず何かは食べさせるようにしましょう

子猫の低血糖の症状や原因、予防法は?万が一の対処は砂糖水?

 

飲水量のチェック

猫がしっかり水分を取っているかどうかを確認しましょう
ただ猫は元々砂漠で生きてきた動物であるため、それほど水をたくさん飲む生き物ではありません。
そのため全く飲んでいる様子がない場合や、ほとんど飲んでいない場合以外は、それほど心配する必要もないでしょう

【水を飲ませるのは簡単!】猫が水を飲まない時に絶対試したい7つのコツ

 

目ヤニのチェック

目ヤニがついていないかどうかをチェックしましょう
ついていたら、ノンアルコールのウエットティッシュなどで拭って取ってあげましょう
※猫にアルコール入りのウエットティッシュは厳禁です。

目ヤニは「ジュクジュクとした目ヤニ」と「必ずつく目ヤニ」の2種類があります。
このうちジュクジュクとした目やにの場合は、風邪などの兆候を示すものです。

ジュクジュクとした目ヤニが付いている場合は、獣医さんに診てもらうようにしましょう

【画像つき】猫の「良い目やに」と「悪い目やに」の見分け方!

 

咳・呼吸のチェック

猫の近くにいると分かりますが、猫によっては咳をしていることがあります。
1日程度で収まるようなら良いのですが、連日咳が続いているようなら、アレルギー性気管支炎などが疑われます
また何もしていないのに呼吸が早い場合なども、様子を注意して見るようにしましょう。

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耳のチェック

耳のチェックとは「耳垢」や「耳の汚れ」のチェックです。
特に「スコティッシュフォールド」や「アメリカンカール」などの特徴的な耳を持つ子は、汚れも溜まりやすいため気をつけるようにしましょう。

耳垢が溜まりすぎると不潔ですし、ダニも寄生しやすくなってしまいます。
1週間に1回くらいのペースで耳掃除をするようにしましょう

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お尻のチェック

お尻にウンチがこびりついていないか確認しましょう
特に緩めのうんちをした後などは、肛門付近でウンチが固まってしまっていることがあります。

ウンチがこびりついてしまっている場合などは、ノンアルコールのウエットティッシュでお尻の汚れを拭き取ってあげましょう

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その他異常

猫の様子を見て、他に何か異常がないかチェックしましょう
ここでいう「何か」とは、具体的に以下のようなことを指します。

  • 元気がない
  • ぐったりしている
  • 歩き方がおかしい
  • 周りを威嚇する
  • 一か所を集中的にグルーミングしている
  • 全身を噛むようにかいている(ノミやダニの可能性)
  • 腫れている個所がある

などなど、ここで挙げたのはほんの一例ですが、普段との様子の違いといったところでしょうか
気になることは記録しておいて損はないでしょう。

 

一週間に1回程度のチェックで大丈夫なもの

毎日チェックする必要はないものの、1週間に1度はチェックした方が良いポイントは以下になります。

  • 体温のチェック
  • 爪のチェック
  • 体重のチェック
  • 口・歯ぐきのチェック

※体温などは平熱が分からないと調べる意味がないので、しっかりと記録に残しておく必要はあります

体温のチェック

猫の体温チェックをしましょう。
体温のデータを普段から記録に残しておくことで、様子がおかしい際に熱があるかどうかなどを確認することができます
また体温計は耳から測るタイプのものをおすすめします。

 

爪のチェック

爪は1週間に1回程度のペースで切ってあげるようにしましょう
猫は爪とぎをしますが、だからと言って爪切りが必要ないわけではありません

爪が伸びすぎると、肉球に爪が食い込んだりする危険がありますし、何より爪が伸びている状態で遊ぶのは危険です。

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体重のチェック

体重はダイエットするんでもなければ、1週間に1回も測る必要もないでしょう。
ただ子猫のときは体重が減っていないかどうかを、定期的にチェックするようにしましょう

また成猫になってからは、「太り過ぎてないか」、もしくは「異常なペースで体重の増減がないか」などを確認するようにしましょう。

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口・歯ぐきのチェック

出来ることなら毎日の歯磨きが理想的です。
ただ毎日は大変だと思うため、2~3日に1回程度は歯磨きをするようにしましょう。

歯垢が溜まり、歯石になると口も臭います。
また歯ぐきの色がおかしくないかなどもチェックするようにしましょう

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脱水症状のチェック!
猫が脱水症状だと思われるときのチェック方法も紹介していきます。
猫が脱水症状かどうかを知りたい場合は、背中当たりの皮膚を軽くつまんで離します。
脱水症状や脱水気味だと、皮膚の戻りが明らかに遅くなります。

【動画でチェック!】猫の脱水症状の原因と見分け方、応急処置の仕方

 

まとめ

猫の健康チェックは、特に子猫を飼っている方にとってはとても大切なことです。
毎日「便の調子」「尿の調子」「ごはんを食べたか」「与えた薬」「その他異常」の5点は、必ず確認するようにしましょう。
何か様子がおかしいと感じたら、獣医さんに診てもらうことが大切です。

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photo credit:yamauchi by よもぎ

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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