メインクーンは純血種の中でも最大の大きさを誇る猫です。
また性格がおとなしいことから「穏やかな巨人」とも形容され、とても人気のある猫種です。
今回はそんなメインクーンがどんな猫かを紹介していきます。
メインクーンをこれから飼うかどうか迷っているという方は是非一読してみてください。
目次
メインクーンの歴史
メインクーンはアメリカ北東部(メイン州)の出身と言われています。
一説には現地の港にいた猫と、ヨーロッパから船でやってきた長毛種の猫が交尾してできたと考えられています。
その時のヨーロッパの猫というのが「ノルウェージャンフォレストキャット」などではないかと言われています。
ノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンは容姿もほとんど同じですよね(^^)
メインクーンという名前の由来は、アメリカメイン州のアライグマ(ラクーン)という意味から来ています。
メインクーンの性格
メインクーンに多い性格は以下の3つです。
- 温厚で愛情深い
- 協調性に優れる
- 子猫のような遊び心を持つ
メインクーンは大柄でワイルドな風貌ですが、温厚な子が多いです。
また飼い主さんに対しても愛情深いため、「猫界の犬」と呼ばれることもあります。
他の猫や動物、また子供ともうまくやっていける協調性もメインクーンの性格の一つです。
もし2頭目の猫を何にしようか悩んでいる場合、メインクーンは良い選択になると考えられます。
猫は成猫に成長することで、より洗練された動きなどを身に着けていきます。
一般的に1年程で成長が終了しますが、メインクーンは成長に3~5年かかります。
その間メインクーンは常に子猫のような無邪気さを持っています。
メインクーンの特徴
メインクーンの特徴は以下になります。
- 純血種最大の大型猫
- 優れたハンター
- 高い学習能力
- 長い成長期間
- 水遊びが好き
- 耳の先の飾り毛
- 不揃いな被毛
画像からもわかるようになんといってもメインクーンの最も有名な特徴は、猫種の中でも最も大きい体を持つことです。
メインクーンはその穏やかさから想像しにくいですが、優れたハンターです。
アメリカ北東部(メイン州)の厳しい冬を生き延びるために、強い体と優れた狩猟能力を持つメインクーンが厳選されていったためです。
賢い猫としても有名です。
人にとっての良きパートナーになれるくらい利口な猫であるため、しつけも大変ではありません。
成長期間も3~5年と一般の猫に比べてとても長いです。
多くの猫は水に濡れるのが嫌いですが、メインクーンは水に濡れるのを嫌がらない子が多いです。
シャワーやお風呂を嫌がらないこの場合、長毛種は特に手入れが楽になります。
耳の先の飾り毛(リンプスティック)もメインクーンの特徴です。
これは見た目が可愛くなるだけでなく、感覚器官として重要な役割を果たしています。
シャギーをかけたような不揃いの被毛も特徴の一つで、背中から首にかけて徐々に毛が長くなっていきます。
首回りは冬などはライオンのように厚い毛に覆われることもあります。
メインクーンの体重
メインクーンの平均体重は以下になります。
- オス 4~7kg
- メス 3.5~7kg
猫の平均体重は4kgほどであるため、大きい子は平均の2倍ほどの重さになります。
ただメインクーンで本当に大きくなる子は10㎏に到達することもあります。
その分肥満には気をつけるようにしましょう。
メインクーンの寿命
メインクーンの平均寿命は11~14歳と言われています。
猫の平均寿命は15歳であるため、少しだけ短いようです。
ただ生活やストレスを溜めないように気を使ってあげることで、長生きすることもできます。
成長中は高カロリー・高タンパクなご飯を与えて、しっかりと運動させることが大切になります。
メインクーンの値段・購入方法
メインクーンは近年、人気急上昇中の猫であるため値段も高騰してきています。
ブリーダーから直接購入するか、ペットショップから買うかで下記のように値段の相場は違います。
購入元 | 値段 |
ペットショップ | 20万~30万円 |
ブリーダー | 10万~20万円 |
ブリーダーから購入する場合でも質の高いメインクーンの場合、20~30万円ほどかかることもあります。
メインクーンを飼いたい場合はブリーダーやペットショップから購入するか、もしくは里親募集をするという選択肢もあります。
それぞれのメリット・デメリットはこちらを参照してみてください。
メインクーンの種類
メインクーンは様々な種類がいます。
最も人気の毛色は定番のブルーシルバーパッチドタビーですが、茶色やブラウンタビー&ホワイトのメインクーンも同じように人気です。
それぞれの画像はこちらから確認できます。
メインクーンの目の色はブルー、グリーン、ゴールド、カッパー、オッドアイのいずれかです。
最も多い目の色はゴールドとカッパーです。
- サファイヤブルー(メインクーンはいません)
- ブルー
- アクア(メインクーンはいません)
- グリーン
- ヘーゼル(メインクーンはいません)
- イエロー(メインクーンはいません)
- ゴールド
- オレンジ(メインクーンはいません)
- カッパー
- オッドアイ
メインクーンの飼い方
ブラッシングの頻度
メインクーンは長毛種であるため、ブラッシングは1日1回する必要があります。
換毛期は特に抜け毛が多くなるため、できれば1日2~3回してあげましょう。
シャワーやお風呂は基本的には月に1回程度で大丈夫です。
運動(遊び)
メインクーンは食事量が多い種ですが、その分運動をしないと肥満になってしまいます。
毎日15~30分程度の運動は欠かさないようにしましょう。
メインクーンは小さいころからしつけることで、犬と同じように散歩ができる子になることがあります。
かかりやすい病気
メインクーンのかかりやすい病気は以下になります。
- 股関節形成不全
- 肥大型心筋症
- 多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
股関節形成不全は股関節の形が元々異常な形をしている病気です。
この病気の子は運動を嫌ったり、うさぎのように跳ねて歩くことがあります。
肥大型心筋症は心臓の筋肉量が多くなり、一回の収縮で体に送り込む血液が少なくなってしまう病気です。
詳しく病気の原因は分かっていませんが、遺伝が大きな要因と考えられています。
多発性嚢胞腎は腎臓が徐々に機能しなくなってくる病気です。
腎不全と症状が酷似しており、完治は難しいです。
メインクーンがかかりやすい病気は、どれも遺伝が原因で発症する病気になります。
そのためブリーダーやペットショップから購入する際は、両親猫がこういった病気にかかっていないかも必ず合わせて確認するようにしましょう。
また病気ではありませんが、メインクーンの最大の敵は肥満になります。
しっかりと運動をするように気をつけましょう。
まとめ
メインクーンはそのワイルドな風貌とは裏腹に、とても穏やかで飼いやすい猫です。
犬でいうところのゴールデンレトリバーのような性格をしており、男性の飼い主が圧倒的に多いようです。
協調性にも優れた猫であるため、小さいお子さんや他の動物がいる家でも飼いやすい猫です。
メインクーンについてより詳しく知りたい場合は、下の記事も確認してみてください。
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photo credit:The Awesome Daily