今回はターキッシュアンゴラの性格や平均寿命、子猫の値段相場など様々な情報を紹介していきます。
また飼い方など、これからターキッシュアンゴラを飼いたいという方や、既に飼っているという方にもお得な情報も合わせて紹介していきます!
目次
ターキッシュアンゴラの歴史・由来
ターキッシュアンゴラは長い歴史を持つトルコ原産の自然発生種です。
様々な猫の品種の中でも最古の歴史を持つ猫の一つで、トルコでは古くから国の宝として認識されていました。
17世紀にフランスとイギリスへ渡ってから、ほかの長毛種のネコとの交雑繁殖に使われたことから20世紀の初めにはトルコ以外でほぼ絶滅してしまいました。
第二次世界大戦が終わったのちに、スウェーデン・イギリス・アメリカのブリーダーたちが再度アンゴラを輸入して猫種を復活させるプログラムを成功させました。
ちなみに「アンゴラとは何ぞや?」という疑問を持つ方もいると思うので、解説を入れておくと「ターキッシュアンゴラ(Turkish Angora)」の「アンゴラ」とは、トルコの首都アンカラの古い呼び名のことです。
つまり見方を変えると、「トルコ+首都」がそのまま名前になっているだけなんですね。
日本に置き換えると、「ジャパニーズトーキョー」といった猫種みたいな感じになります。
こうして考えると、ちょっと不思議な名前ですね(笑)
ターキッシュアンゴラはトルコ国内では非常に珍重されています。
政府が”国の宝”として保護しており、国外に出す際は政府の許可が必要なことからも、とても重要視されているかが分かると思われます。
ターキッシュアンゴラに多い性格
ターキッシュアンゴラに多い性格は以下になります。
- 非常に社交的
- 活発でやんちゃ
- 優しく愛情深い
- 飼い主に従順
- 高い順応性
- 神経質(ストレスに弱い)
ターキッシュアンゴラは元々は怒りっぽい性格をしていましたが、品種改良を行ったことで現在では最も社交的な性格をした猫種とも言われています。
事実、初対面の人に対してもすぐに心を開くようです。
活発でやんちゃな性格の持ち主でもあり、じっとしているのではなく、遊ぶのが好きな子が多い傾向にあります。
飼い主に対しても従順で愛情深い性格をしているため、しつけもしやすいです。
また環境の変化などには強いですが、狭い部屋などで暮らすことには強いストレスを感じてしまいます。
若干神経質でストレスに対しては弱いため、多頭飼いなどはせず自由気ままに暮らせる環境で飼うようにしましょう。
キャットタワーを用意したり、日々遊んであげると良いでしょう。
ターキッシュアンゴラの特徴
ターキッシュアンゴラの特徴は以下になります。
- トルコの宝
- 優雅な動作
- スリムな体型
- 様々な毛色×模様
- 豊かなしっぽの被毛
- 賢い
ターキッシュアンゴラはトルコでは昔から珍重され、今では国の宝として認められています。
トルコで発行される切手にもよく登場していることからも、丁重に扱われていることが読み取れます。
端正な顔立ちをしており、スリムな体つきに優雅な動作をしていることから「バレリーナ」に例えられることもあります。
確かに、そう聞くと、とても上品な顔つきをしているような気がしないでもないですね。
まあ猫様自体、みなとても端正なお顔立ちをしているのですが(笑)
様々な毛色×模様がおり、種類は様々です。
ただやはり伝統的なソリッドホワイト(全身白)が圧倒的に人気なようです。
全体的にふわっとした被毛が密に生えていますが、特にしっぽは被毛が豊かに生えています。
また、とても賢い猫種としても知られており、扉を開けてしまったり、引き出しを開けてしまう子も中にはいるようです(^^;)
ターキッシュアンゴラの体重
ターキッシュアンゴラの性別毎の平均体重は以下になります。
必ずしもなるわけではありませんが、以下の体重の範囲内になる可能性が高いです。
- オス 3~5kg
- メス 3~4.5kg
猫の平均体重は4kgほどです。
ターキッシュアンゴラは平均とほぼ同じ体重をしていると言えます。
被毛が厚いため、見た目は大きく見えますが実際はスリムな体型をしています。
ターキッシュアンゴラの平均寿命
平均寿命については知りたくない方も多いと思いますが、いつかは分かれの時がくるものです。
ですのであくまで1つのデータとして参考にしてみてください。
ターキッシュアンゴラの平均寿命は11~14歳となります。
猫の平均寿命が15歳程度であるため、ターキッシュアンゴラは平均より若干短い寿命をしていることが多いと言えます。
ただ猫の寿命は飼い主の飼い方によるところが大きいです。
ターキッシュアンゴラの場合は狭い空間などで飼うと強いストレスを感じるように、若干神経質な面があります。
そのため猫にとってストレスが少ない環境を作るようにしましょう。
ターキッシュアンゴラの子猫の値段相場
ターキッシュアンゴラはトルコを中心に人気のある猫種です。
ただ日本のペットショップで販売されることはそれほどありません。
国内のブリーダー自体は数人いるようなので、入手自体は「少し難しい」と言ったところです。
ペットショップではほとんど販売していないため、基本的にはブリーダーからの購入となります。
そんなターキッシュアンゴラの子猫の値段相場は以下になります。
購入元 | 値段 |
ペットショップ | 15万~30万円 |
ブリーダー | 10万~30万円 |
ブリーダーやペットショップどちらから購入するにしても、大切なのは信頼できる人・店から購入することです。
良いブリーダー・ペットショップの選び方はこちらから確認できます。
また購入ではなく、里親制度を利用して猫を取るのも一つの手です。
里親制度を利用する場合は、基本的に購入費などはかかりません。
ただこれまでに払われたワクチン代などは肩代わりすることになります。
実際に里子としてターキッシュアンゴラを入手したいという方は、こちらを参考にしてみてください。
ターキッシュアンゴラの飼い方のポイント!
抜け毛・ブラッシングの頻度
ターキッシュアンゴラは長毛種の猫なので、抜け毛は多く感じられます。
またターキッシュアンゴラのような長毛種の抜け毛は、掃除機よりもクイックルワイパーなどで床を拭く方がかなり取れます。
ブラッシングは毎日してあげる必要があります。
春や秋の換毛期は特に抜け毛が多くなるため、1日2~3回程度ブラッシングをした方がよいでしょう。
食事・運動(遊び)
ターキッシュアンゴラはスリムな体型をしている猫種のため、過食はしないようにしましょう。
また狭いスペースで飼うとストレスを感じてしまうため、飼育には広いスペースが必要です。
ケージに入れるのは、病院に連れていく場合などを除いて避けるようにしましょう。
かかりやすい病気
ターキッシュアンゴラがかかりやすい病気は以下になります。
- 肥大型心筋症
- 難聴(青い目をした白猫のみ)
「肥大型心筋症」とは心臓の筋肉が厚くなってしまい、一回の収縮で体に送る血液が少なくなってしまう病気です。
まだ原因がはっきりとわかっていない病気ですが、肥満が強い相関関係を持っていると考えられています。
予防のためにも、肥満にならないように注意しましょう。
また青い目をした白い被毛のターキッシュアンゴラは難聴になりやすいです。
片耳もしくは両耳の一部か全体が難聴になりやすいです。
これは色を決定する遺伝子の欠損によるものです。
まとめ
ターキッシュアンゴラはトルコの国の宝とも呼ばれる優美な猫です。
品種改良を通じて得た社交性から、猫初心者の方でもとても飼いやすい猫種となっています。
飼い主と遊ぶのが大好きな猫種のため、飼う際はたっぷりと愛情を注ぐようにしましょう(^O^)
他の猫種についても知りたいという方はこちらからどうぞ!
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photo credit:Ruth Johnston by Jingle Doll、Ruth Johnston by Jingle Doll、Benjamin Thompson by Lili、Klaus Balzano by Dangerous、Helena Jacoba by Firsalar – fierce, fluffy and fat