「ストレスは万病の元」という言葉がありますね。
この言葉の意味は、「人が強いストレス下にあると、様々な病気を招いてしまう(ストレスが病気の元になる)」というものです。
ですが、この言葉は人だけでなく猫にも、いやおそらく人以外の動物全般にも当てはまるのではないでしょうか。
今回は猫が強いストレスが原因でかかりやすい病気を紹介していきます。
猫がストレスを感じているかどうか知りたい方は、こちらを確認してみてください。
簡単なストレスチェックができます。
猫がストレスによってなりやすい病気
猫はストレスを感じていることで、様々な病気にかかりやすくなります。
正直、ストレスは万病のもとなので、全ての病気のもとと言えるのですが、具体的には以下の症状が出やすいです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 泌尿器系の病気
- 血尿、血便
- 下痢、便秘
- 食欲不振
- 嘔吐
- 抜け毛、脱毛
- リンパ腫(癌)、リンパ球の減少
またストレスが病気の原因だった場合、病気の治療をしてもそれで終わりにはなりません。
ストレスを感じる元を取り除いてあげないと、病気を治しても、結局再発してしまう可能性が高いからです。
どんな時にストレスを感じるかなどを確認して、再発防止に役立てましょう。
泌尿器系の病気
腎不全や膀胱炎、尿路結石といった泌尿器系の病気はストレスが原因でかかりやすいです。
泌尿器系はストレスに関わらず猫がかかりやすい病気と言えますが、強いストレスが原因で発症することも多々あります。
ひとつの例として、飼い主さんが旅行で家を離れるたびに膀胱炎になってしまう猫も実際にいます。
いわゆる特発性膀胱炎という、原因不明の膀胱炎ですが、これもストレス原因で起こりやすいものなので要注意です。
また、ストレスは恐らく関係ないですが、私の愛猫わたげは「腎不全・膀胱炎・尿路結石」を併発して、治療費40万円かかりました。
猫は泌尿器系の病気にかかりやすい生き物なので、いざという時に備えてペット保険に加入しておくことをおすすめします。
血尿、血便
上述のように猫はストレスから、泌尿器系の病気にかかることがあります。
膀胱炎になるとおしっこの量が少なくなったり、血尿が出ることもあります。
頻尿傾向があったり、色んな場所でおしっこをするようであれば、要注意ですね。
また、ストレスから胃腸炎になることもあります。
胃腸炎になると、ひどい場合には血便やチョコレート色の便となることもあります。
おしっこやうんちなどで何か異常があるようなら、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
また便がおかしい場合は、病院に便も持っていくようにしましょう。
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下痢、便秘
血便と原因は同じですが、ストレスから胃腸炎になることがあります。
胃腸炎のように消化器系の病気にかかると、下痢や便秘になることがあります。
軽い下痢や便秘なら少し様子を見て、長く続く場合は獣医さんに診てもらうようにしましょう。
食欲不振
食欲というのはある意味心身ともに元気な状態だからこそ沸き起こるものです。
本当に強いストレスを感じている時に、ごはんも喉を通らないという経験をされたことはありませんか?
猫も同じように強いストレスからご飯を食べなくなったり、食べる量が減ってしまうのです。
中には本当に全くと言っていいほど口を付けなくなることもあります。
栄養を補給しないと生きていけないので食欲不振はかなり深刻な状況です。
ただ、夏などの暑い時期は猫も暑さから食欲不振になる子はよくいるので、その点は頭に入れておく必要があるかもしれません。
食欲不振は飽きが原因だったり、他にも色々な原因が考えられるので、難しい問題ですね。
嘔吐
人と同じように、猫もストレスから嘔吐してしまうことがあります。
そうはいっても嘔吐の原因がストレスなど、すぐに原因を判断するのは難しいです。
なぜなら異常がなくても嘔吐する猫は多いからです。
特に長毛種の猫の場合、自分のグルーミングした毛玉を体外に出すために嘔吐することは良くあります。
ただ、毛玉の嘔吐に関しては、続く場合はすぐに分かるようになると思います。
それ以外の嘔吐の場合は、気をつけた方が良いかもしれません。
簡単な指標として吐く回数が週に1回を超えるような場合は、ストレスなどが原因の可能性が考えられます。
そういった場合はかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。
抜け毛、脱毛
猫のはげの3大原因はストレス、ノミ、カビです。
猫は強いストレスを感じていると、グルーミングをやり過ぎてしまうことがあります。
グルーミングのやり過ぎから毛が薄くなってはげているように見えてしまうのです。
また強いストレスを感じている場合は、毛を噛むようにグルーミングをすることもあります。
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リンパ腫(癌)、リンパ球の減少
猫のがんで最も多い悪性腫瘍(癌)がリンパ腫です。
リンパ球とは血液内の白血球の一種です。
リンパ腫とはいわゆる血液の癌で、白血球の一種であるリンパ球が癌化することです。
リンパ腫の原因は6割は猫白血病ウイルスの感染だと考えられています。
ただ猫白血病ウイルスに感染していなくてもリンパ腫を発症することがあり、ストレスも原因の一つと考えられています。
またストレスがかかることによって、猫の体内のリンパ球が減少していきます。
リンパ球は免疫や抗体を生成する役割を担っているため、リンパ球が減少すると体が弱まってしまいます。
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まとめ
猫は強いストレスを感じることによって様々な病気にかかってしまいます。
以下の病気が、ストレスが原因で猫がかかりやすい病気です。
- 泌尿器系の病気
- 血尿、血便
- 下痢、便秘
- 食欲不振
- 嘔吐
- 抜け毛、脱毛
- リンパ腫(癌)、リンパ球の減少
猫がストレスを感じる環境、行動はこちらから確認できます。
特別気を使う必要もありませんが、できるだけお互い快適に暮らせるようにしていきましょう。