今回はオリエンタルショートヘアの性格や特徴、子猫の値段相場など様々な情報を紹介していきます。
また飼い方など、これからオリエンタルショートヘアを飼いたいという方や、既に飼っているという方にもお得な情報も合わせて紹介していきます!
目次
オリエンタルショートヘアの歴史
オリエンタルショートヘアは人為的な「シャム」の変異種です。
シャムに対して、「ロシアンブルー」「ブリティッシュショートヘア」「アビシニアン」などが掛け合わされ、現在のオリエンタルショートヘアができました。
オリエンタルの原種のシャムはポイント模様が有名ですが、もともと色んなカラーや模様が存在していました。
しかしシャムと言う品種を確立するにあたって、現在のポイント模様(シャム)以外は排除されていました。
第二次世界大戦を通してシャムの数が激減し、その血種を守るためにも他種交配が進められました。
そうしてできたのが様々な模様×カラーを持つ現在のオリエンタルキャットです。
名前の由来はハッキリわかりませんでしたが、英語でオリエンタル(Oriental)は「東洋の、東洋らしい」という意味を持っています。
もしかしたら東洋をイメージさせるような雰囲気からつけられたのかもしれません。
またオリエンタルという名前になる前に、イギリスでは「フォーリン(Foreign)」と呼ばれていたこともありました。
「Foreign」とは「外国の」という意味なので、やはり異国的な風情を持つ猫といった感じでしょうか。
オリエンタルショートヘアに多い性格
オリエンタルショートヘアに多い性格は以下になります。
- 明るく目立ちたがり屋
- 飼い主に従順
- 寂しがり屋
- 好き嫌いが激しい
オリエンタルショートヘアは基本的に、シャムと同じように明るく目立ちたがり屋な性格をしています。
人が本や新聞を読んだり、パソコンを使っているとその間に入り込むのが大好きなのです。
いわゆるかまってちゃんですね(^^)
一方でとても従順な性格をしており、飼い主が家に帰ってきたときに喜んで迎えに来ることもよくあるようです。
生粋の寂しがり屋でもあるため、人の注目が得られないとストレスから問題行動を起こすこともあるようです。
そのため猫に対してしっかりと時間を割くことができる人・家庭にはおすすめの猫種と言えます。
集団で活動することは好きですが、気まぐれな子が多いため喧嘩にならないように注意が必要です。
基本的には単独飼いが好ましいですが、1人暮らしの方の場合は多頭飼いをする方が良いでしょう。
多頭飼いをする場合は兄弟猫か、シャム猫など近い品種を飼うのがおすすめです。
オリエンタルショートヘアの特徴
オリエンタルショートヘアの特徴は以下になります。
- 様々な毛色・模様
- 細くしなやかな体
- お喋り好き
- 非常に賢い
オリエンタルの身体的特徴は基本的にシャムとほぼ同じです。
唯一違うのはシャムがポイント模様しか認められていないのに対して、オリエンタルショートヘアは様々な毛色・模様を認められているという点です。
現在では300種以上の多彩なカラー×模様が存在しているようです。
また目の色もブルーしかないシャムに対して、オリエンタルショートヘアはブルーとグリーン、オッドアイが認められています。
体はシャムと同じでほっそりとしており、お喋り好きな点もシャムと同様です。
非常に賢いのもシャムと同じで、中には錠を開けることができるオリエンタルもいるようです。
オリエンタルショートヘアの体重
オリエンタルショートヘアの性別毎の平均体重は以下になります。
必ずしもなるわけではありませんが、以下の体重の範囲内になる可能性が高いです。
- オス 3~4kg
- メス 3~3.5kg
猫の平均体重は4kgほどです。
オリエンタルショートヘアはスリムな体型をしており、平均よりも軽い体重であることが多いです。
食事を与えすぎるとスリムな体型をキープできないため注意する必要があります。
オリエンタルショートヘアの平均寿命
平均寿命については知りたくない方も多いと思いますが、いつかは分かれの時がくるものです。
ですのであくまで1つのデータとして参考にしてみてください。
オリエンタルショートヘアの平均寿命は13~16歳となります。
猫の平均寿命が15歳程度であるため、オリエンタルショートヘアは平均より長い寿命となることが多いようです。
オリエンタルショートヘアはシャム同様先天的な心臓病(大動脈弁狭窄症)にかかりやすいという欠点を持っています。
ただデリケートな猫と言うイメージとは裏腹に、平均寿命自体は長い猫です。
おそらく様々な種と交配を重ねたことによって、雑種に近い抵抗力などを持つことができたと考えられます。
オリエンタルショートヘアの子猫の値段相場
オリエンタルは日本では知名度が低い猫種ですが、世界的にはかなりの人気を誇る猫種の一つです。
ペットショップで販売されることは珍しいですが、ブリーダーは国内にも数人はいるようです。
そのため入手難易度は「やや難しい」と言ったところです。
そんなオリエンタルショートヘアの子猫の値段相場は以下になります。
購入元 | 値段 |
ペットショップ | 15万~25万円 |
ブリーダー | 10万~25万円 |
ペットショップからの購入はかなり難しいため、基本的にはブリーダーからの購入となります。
ただブリーダーやペットショップどちらから購入するにしても、大切なのは信頼できる人・店から購入することです。
良いブリーダー・ペットショップの選び方はこちらから確認できます。
また購入ではなく、里親制度を利用して猫を取るのも一つの手です。
里親制度を利用する場合は、基本的に購入費などはかかりません。
ただこれまでに払われたワクチン代などは肩代わりすることになります。
里子としてオリエンタルショートヘアを引き取りたいという方は、こちらを参考にしてみてください。
オリエンタルショートヘアの飼い方のポイント!
冬の寒さに注意!
オリエンタルキャットは冬の寒さに弱いです。
オリエンタルはショートヘアとロングヘアの2種類がいます。
ロングヘアはショートヘアよりは強いですが、それでも寒さに弱いです。
元々オリエンタルの原種であるシャムがタイという暖かい国出身の猫種のため、日本の冬のような寒い気候は苦手なのです。
寒さ対策をしっかりとするようにしましょう。
ブラッシングの頻度
オリエンタルはショートヘア・ロングヘアどちらもいます。
ショートヘアはたまにゴムブラシなどで軽くすく程度で大丈夫です。
ロングヘアは長毛種の中では短い毛をしていますが、もつれやすい毛をしているため2~3日に一回ブラッシングをするようにしましょう。
食事・運動(遊び)
元々ほっそりとしたタイプであるため食事は与えすぎないようにしましょう。
非常に活発なため、飼育スペースは広めにとるようにしましょう。
狭いスペースで飼うと、オリエンタルのストレスが溜まりやすくなってしまいます。
また非常に甘えん坊な子が多いため、毎日しっかりと構ってあげる必要があります。
かかりやすい病気
オリエンタルショートヘアがかかりやすい病気は以下になります。
- アミロイドーシス
- ぜん息/気管支炎
- 大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう)
アミロイドーシスとは、「アミロイド」と呼ばれるタンパク質の一種が体の機能を邪魔してしまう病気です。
食欲不振や体重減少、おしっこの量が多くなる、などその症状は多岐にわたります。
シャムがこのアミロイドーシスになる個体が遺伝的に多いため、オリエンタルショートヘアも同様に多いです。
ぜん息/気管支炎とは空気の通り道(気管)に、炎症が発生してしまう状態のことを言います。
主な症状は軽度から重度まで様々なレベルの呼吸困難、咳などです。
大動脈弁狭窄症とは大動脈弁の部位が狭窄(門が狭くなってしまうこと)を起こし、血液が全身に流れにくくなってしまう病気です。
主な症状は血液循環の悪化から疲れやすくなったり、酷い場合は突然死の可能性もあります。
何か異常が見られる場合は、すぐに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
まとめ
オリエンタルショートヘアは世界的にとても人気な猫種の一つです。
シャムと同じように寂しがり屋でかまってちゃんのため、飼う際はたくさん可愛がるようにしましょう。
たくさん飼い猫と遊びたいという人には、オリエンタルショートヘアは本当におすすめです(^^)
兄弟ともいえるシャム猫について知りたい方はこちらをどうぞ。
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