「猫が欲しいから、里親に応募しようかな。」
あなたは現在こんなことを思ってないですか?
すでにご存じかも知れませんが里親になるのには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
猫の譲渡者は渡す予定の猫のことを大切に思っています。
だからこそ、譲渡者は最低限の条件をクリアしている人に、猫を引き取って欲しいと思っているのです。
とは言っても、その肝心の条件が何なのか、あまり表には出ていませんよね。
そのため今回は、猫の里親に応募する際に、比較的よく求められる条件9つをまとめました。
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目次
猫の里親へ応募するメリット・デメリット
そもそも猫の里親に応募する際に必要な条件を確認する前に、あなたは猫の里親になることのメリット・デメリットはご存知でしょうか。
主なメリットは「猫の飼い始めの費用を抑えられる」ことです。
一方主なデメリットは「飼い始めるまでが少し手間」なことです。
その他にも里親になることにはいくつかのメリット・デメリットがありますので、詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。
里親になるのは意外と面倒?
猫の里親になるためには基本的に「譲渡契約書」という書類へサインする必要があります。
それは猫を渡す側も最低限の信用が置けて、猫を幸せにできると思われる人に、猫を引取ってもらいたいと考えるためです。
そして以下が猫を譲渡する際に交わされる譲渡契約書の中に比較的よく書いてある内容9つです。
里親募集での主な条件9つ
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どの里親募集サイトを使うかによって、必要な条件というのは若干の違いがありますが、今回は比較的良く求められる条件9つをまとめています。
1.トライアル期間を設けること
猫によっては、どうしても引取り手の住んでる環境に慣れないこともあります。
トライアル期間は、引取り人の暮らしている環境に猫が慣れられるかを見る期間です。
どうしても猫がその環境に慣れない場合は、引渡しが不成立となることもあります。
またトライアルで猫が環境に慣れても、譲渡者が最終的な譲渡を拒否するケースもあります。
2.飼育放棄はしない
これはもう説明する必要もありませんね。
引き取った猫の飼育放棄をすることは言わば、自身の子供の面倒を見ないというようなものです。
一度引き取ったからには責任を持って、飼育しましょう。
3.虐待をせず、できる限り快適な環境を猫へ整えること
虐待をしないのは当たり前のこととして、猫を引き取る里親になる以上、
愛情をもって可能な限り猫にとって住みやすい快適な環境を整えてあげることが求められます。
4.単身ではない(一人暮らしではない)
単身者は里親応募不可としている里親募集団体は多いです。
理由として「単身者は生活の変化が比較的起こりやすいから」です。
ここで言う”生活の変化”とは下記のようなケースのことです。
- 出張
- 結婚
- 引っ越し
上記のようなことが単身の飼育者に一つでも起きてしまうと、猫は否が応でも環境の変化を求められます。
猫は環境の変化によって大きなストレスを感じる生き物です。
そのため一人暮らしの方を敬遠する里親募集団体は少なくないのです。
また里親募集団体が単身者を敬遠するのにはもう一つ大きな理由があります。
それは「一人暮らしの飼育者が家を空けている間、猫を狭いケージに入れておく」危険があるからです。
皆さんもご存じの通り猫は自由を愛する生き物です。
そんな彼らが狭いケージの中に8時間、10時間と入れっぱなしになっていれば猫によっては強いストレスにつながります。
単身の方が猫を引き取ったからと言って、一概に上記のようなケースにつながるわけではありませんが、比較的上記のようなリスクが高いのも間違いありません。
そのため里親募集団体は単身者の里親募集を制限するケースがよく見受けられるのです。
5.連絡先、住まいなどを譲渡者へ教えること
猫の受け渡しが、里親の自宅になるケースは多いです。
里親募集者からしてみたら、受け渡す猫達はとても愛おしく、可愛い存在です。
そんな彼らの安否を取れるよう連絡先や住所を確認する譲渡者は多いです。
6.同居人の許可が得られていること
猫に限った話ではありませんが、ペットを飼育するには同居人の協力と理解が不可欠です。
例えば、妻と二人暮らしをしている田中さん(仮)という男性がいたとしましょう。
田中さんは猫を引き取りたいと思っていますが、田中さんの妻は猫のことが嫌いです。
あなたが猫の譲渡者だったら、田中さん夫妻に猫を預けたいと思うでしょうか?
田中さんのことは信用したいと思うけど、実際問題引取ってもらう相手としては少し不安ですよね。
おそらくあなたもそう感じるのではないでしょうか?
このように同居人の猫を飼うことへの理解が得られていないのならば、飼育するのは困難なのです。
7.ワクチン接種、健康診断などをしっかりすること
引取る猫へできる限り、快適な環境を整えてあげることはとても大切なことです。
ただ実際に猫を飼育するにあたって、最低限すべきなのが「ワクチン接種」「健康診断」の二つです。
ワクチン接種と健康診断はあなたの子供へ”はしかの予防接種”をするのと同じように大切なことなのです。
ワクチンの副作用や料金について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
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8.去勢、避妊手術をすること
現在猫の殺処分数は、年に約10万頭(2016年時点)にも上ると言われています。
あなたは自身の飼い猫が子供を5匹生んでしまったらどうするでしょうか?
人に渡したりしっかり育て上げられるなら良いですが、5匹の仔猫を引渡し飼育することはとても簡単なこととは言えません。
人によっては「仕方ない。」という気持ちから子猫を捨ててしまう人もいるのです。
実際にはこうして捨てれらた子猫の多くが、殺処分の憂き目にあっているのです。
こうした事態をできるだけ避けるためにも去勢・避妊手術は大切と考えられています。
9.繁殖目的などではなく、ペットとして飼うこと
現在里親募集サイトでは猫種の検索などをすることもできます。
中にはそういった特定の猫種を繁殖させて、売り捌く目的で応募する人もいるのです。
まとめ
里親になることの条件とその理由が少しは明確になったでしょうか?
以上のことを踏まえて考えると、里親になるということはペットショップなどで猫を購入して飼い始めるよりも少しだけ面倒ですよね。
しかしどの条件も基本的には猫を守るためのものなのです。
里親になるとは、猫の命を預かるということのため大きな責任も伴います。
こう言ってしまうと大分ハードルが高く感じてしまうかもしれません。
ただ基本的には、「猫を大切にしたい。」
この気持ちさえあれば、4番の「単身でないこと(一人暮らしでないこと)」、6番の「同居人の許可が得られていること」以外は、簡単にクリアできる条件だと思います。
上記の9つの条件を確認したうえで、実際に里親として猫が欲しい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
また猫と暮らしていくにあたって、大切なことは以下の記事を参考にしてみてください。