猫を飼うって何をすればいいの?基本的な世話の仕方を一挙公開!

よく猫は犬に比べて飼うのが楽だと言われます。
確かに猫は犬と違って散歩をする必要がなく、トイレもすんなり覚えるため、そういった意味では楽と言えるでしょう。
ただ猫を飼うにも、当然ながら大変なことはあります。

そこで今回は猫を飼うとは、具体的にどんなことをやる必要があるのか、どんな世話をしなければならないのかを紹介していきたいと思います。
猫を飼いたいと思っている方、これから猫を飼うけど、何をすればいいか分からないという方は是非参考にしてみてください!

 

猫を飼うこととは

猫を飼うとは、一つの命に対して責任を持つことです。
飼い始めることは簡単であっても、しっかりと飼い続けることは、それなりに大変なことだと私自身は思っています

猫を飼うことは確かに日々の生活に笑顔をもたらします。
飼い主さんの膝の上でまどろんでいる姿なんかを見ると、それだけで幸福な気持ちにさせられるものです(^^)

ただそういった幸せな時間とは裏腹に、日々の地味な世話や大変なことがあるのも事実で、そういったことを全て含めて、初めて「猫を飼う」という行為になるのです。

そこで今回は猫を飼うにあたって、大変な部分、具体的に何をする必要があるのかを紹介していきます!
それぞれ「毎日の世話」「1週間に1回の世話」「できれば毎日したい世話」「ごくたまに必要な世話」、最後に「猫を飼い始めてから簡単にはできなくなること」を紹介していきます。

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毎日の世話

まずは猫を飼うにあたって、毎日する必要があることを紹介していきます。
猫の世話で毎日必要になるのは以下のことです。

  • 餌やり
  • 水の準備
  • トイレ掃除

1つずつ詳しく見ていきましょう。

餌やり

ご飯をあげる回数は、1日2~3回です。
与える量や、与えるご飯の種類は月齢(年齢)で変わってきます

例えば成猫であれば、成猫用のフードを1日2回与える必要がありますし、子猫の場合は子猫用のフードを1日2回与える必要があります。

ご飯の量も月齢によって変わり、適切な量はフードパッケージの裏に目安量が書いてあります。
一般的には猫の頭の大きさが、1日分のご飯の量の目安(ドライフード)と言われています。

また生後1~3ヵ月程度の子猫の場合は、まだドライフードを与えるのは早いため、ドライフードをお湯でふやかしたものを与える必要があります。

ご飯を与えるのを忘れると子猫は真面目な話、危険な状態になってしまうため、毎日のご飯やりは責任を持って行う必要があります。

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水替え

猫は元々砂漠で暮らしてきた動物であるため、人間のように、それほど多くの水を飲む必要はありません。
ただそうは言っても、毎日ある程度は水を飲む必要があります

水はボール(水皿)に入れて、置いておきましょう。
基本的にはのどが乾いたら、勝手に飲みに行ってくれます。
そのため無理に飲ませようとする必要はありません。

一つ注意として、毎日水皿の水は取り換えるようにしましょう
特に夏場などは水も腐りやすいので、こまめに取り換えてあげられると尚良いでしょう。

基本的には1日1回取り換えるようにすれば問題ないです。
また与える水は水道水で大丈夫です。

【水を飲ませるのは簡単!】猫が水を飲まない時に絶対試したい7つのコツ

 

トイレ掃除

▲我が家の猫用トイレ(システムトイレ)

猫は砂の上でトイレをする習慣を持った動物です。
そのため大抵の場合、飼い始めてからすぐに猫用のトイレで尿便をしてくれるようになるでしょう。

まず猫のトイレは画像のように、猫用のトイレ容器に、猫砂を入れて設置します
猫用のトイレは色々な種類があるため、一概には言えないのですが、基本はどのトイレでも猫の便やおしっこをしたら固まるようになっています。

そしてその固まった部分を取って、捨てるという感じですね。
固まったウンチや尿の処理は、燃えるゴミとして出す必要があります。

当然のことながら、トイレは片さないと臭ってきます(>_<)
臭ってくるだけならまだしも、清潔にしておかないと、虫が沸いたり、何より不衛生です。

また猫はとてもキレイ好きな動物であるため、トイレが汚くなってくると違う場所で用を足すようになってきます。
このように粗相をされないためにも、トイレは毎日きれいにしておく必要があるのです。

猫のトイレと猫砂はどんな種類があるの?おすすめの選び方も!

 

1週間に1回の世話

毎日する必要はないけど、1週間に1回程度のペースでやる必要があることです。

  • ブラッシング(※長毛種は基本毎日必要)
  • 爪切り
  • ケージや部屋の掃除
  • 耳掃除

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ブラッシング(※長毛種は基本毎日必要)

ブラッシングとは猫の毛並みを整えることです。
コームやスリッカー、クシなどを使って抜け毛を取ります

毛が短い短毛種の猫の場合、1週間に1回程度で大丈夫ですが、毛が長い長毛種の猫は基本的に毎日してあげる必要があります
短毛種と長毛種の毛が抜ける割合は同じでも、長毛の猫の抜け毛は目立ちやすいものなのです。

我が家では現在ラグドールという長毛種の猫を飼っていますが、やはり柔らかい毛質に長い毛と、抜け毛が目立ちやすいです。
そういった抜け毛の散乱を防いだり、毛が絡まって毛玉にならないようにするためにも、ブラッシングは必要になります。

そして長毛種の場合、ブラッシングをするのにはもう一つの理由があります。
それは「毛球症の予防」です。

猫は舌がザラザラとしたクシのようになっており、自分たち自身でも毛づくろいを行います。
ただ毛づくろいをして取った抜け毛は、猫の体内に入っていきます。
その体内に入った毛はたいていの場合、便や時には嘔吐して外に出てきます。

しかし時折、毛づくろい中に飲み込んだ抜け毛が体内で絡まってしまい、大きな毛玉となり、詰まってしまうことがあります。
それが毛球症です。

体内で詰まってしまうとかなり危険なため、そうならないようにするためにも、飼い主さんがブラッシングをする必要があるのです。

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爪切り

猫も人と同じく爪が伸びるので、爪切りをしてあげる必要があります。
よく猫は爪とぎをするから、爪切りをする必要はないと考えている方がいますが、それはまったくの誤解です。

爪とぎと爪切りは完全に異なることです。
爪とぎはあくまで、猫の習性の1つで、爪を短くするものではありません。
古い爪を研ぎ、新しい爪にしておくための行為なのです。

猫の爪は伸びすぎるとたいていの場合、勝手に折れますが、極まれに伸びすぎから肉球に刺さってしまうことなどがあります。
そのため飼い主さんが、適切な長さに切ってあげる必要があるのです。

爪が肉球に刺さってしまうと歩いたりするのが困難になったりと、通常の生活に支障が出てくるので、1週間に1回程度のペースで爪切りをしてあげるようにしましょう

爪切りはかなり嫌がる子も多いですが、室内飼いの場合は大切な行為です。

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耳掃除

人も時折耳掃除をしますが、猫も同様です。
猫も掃除をしないと耳垢が溜まってくるため、気付いたら耳掃除をしてあげるようにしましょう。

1週間に1回は必要ないにしても、2週間に1回はしておきたいところです。
耳掃除は普通の綿棒と、耳掃除用の洗浄液が必要になります。

綿棒に洗浄液を付けて、耳掃除を行います。
基本的にはそれで大丈夫です。

特に難しいことでもないですが、意外と嫌がる猫ちゃんも多いです。
ただ耳掃除もやらないと、耳が汚くなってくるため、たとえ多少嫌がられてもきちんと行うようにしましょう

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ケージや部屋の掃除

猫を飼うことで確実に増える行為があるとすれば、それは掃除です。
抜け毛が部屋に落ちることから部屋の掃除はもちろんのこと、ケージを使っている場合はケージの掃除なども必要になります。

人も往来が多い場所ほど汚くなりやすいですが、それは猫を飼った場合も同じです。
特に猫はテーブルの上に置いてあるものを落としたりすることもありますし、うちの子の場合はティッシュ箱から出ているティッシュをいじって、部屋に散乱させることもあります;つД`)

それだけでは済まず、トイレ掃除は先ほども申し上げたように毎日必要ですし、それ以外にも猫の体をきれいにしてあげる必要も、時にはあります。
今まで飼ったことがないという方はあまり想像がつかないかもしれませんが、飼い始めてからは以前より掃除機やワイパーなどで、掃除をする機会が確実に増えることでしょう

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できれば毎日したい世話

必ずしも毎日する必要はないけど、できればやっておきたいことを紹介していきます。

  • 歯磨き

歯磨き

猫も当然のことながら歯を磨かないと、ご飯の食べかすが歯垢になります。
歯垢はやがて、歯石になり、更に悪化すると虫歯などの歯周病になったり、単純に口がとても臭くなったりします

こういった状況になるのを防ぐためには、やはり歯磨きが必要になります。
正直歯磨きは嫌がる猫がほとんどで、かなりめんどくさいのですが、健康を考えるのであれば、しっかりと行った方が良いと言えるでしょう。

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ごくたまにしたい世話

1カ月~2カ月に1回程度のペースで行うと好ましいことです。
正直必ずしもやる必要はありません。

  • シャンプー

シャンプー

室内飼いの猫は基本的にあまり汚れる機会がありません
仮に体が汚くなっても、猫はきれい好きな動物であるため、自分自身でグルーミングを行い、体をきれいにしようとします。

ただどうしても汚いと感じた場合や、猫が体を汚してしまった場合はシャンプーを使って体をきれいにしてあげましょう
シャンプーをした後はしっかりと体を乾燥させてあげることが大切です。
生乾きのままだと風邪をひいてしまいやすいです。

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猫を飼い始めて簡単には出来なくなること

猫を飼い始めてから簡単には出来なくなることは以下になります。

  • 長期の旅行
  • 突発的な外泊

1つずつ詳しく見ていきましょう。

長期の旅行

猫を飼い始めると、犬ほど手間がかからないとはいえ、旅行で家を空けることはそうそうできなくなります。
2日3日程度の旅行ならば、しっかり準備を整えれば家を空けても大丈夫です。

とは言え長期の旅行など、長い間家を空けるのは、世話を診てくれる人がいないとできなくなってしまいます
それでは2日3日程度家を空ける際は、どのような準備をすれば良いかと言うと以下になります。

  • トイレの砂を多めにしておく
  • ドライフードを多く置いておく(もしくは自動給餌器を使う)
  • 常に新鮮な水が飲めるようにしておく
  • 夏や冬は冷暖房を付けたり、温度対策グッズを用意しておく

こういったことをして初めて短期旅行が可能になります。

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突発的な外泊

1人暮らしなどをしていて猫を飼っている場合は、突発的に友達の家に泊まったりすることができなくなります
猫は朝晩の2回はご飯を食べる必要があるためです。

自動給餌器などを使っている場合は大丈夫ですが、毎回ご飯を用意する場合は、突発的に遊び明かすことなどは出来なくなると思っておきましょう。
もちろん、2人以上で猫を飼っている場合は、同居人に頼めば大丈夫です。

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まとめ

猫は一般的に飼うのが楽だと言われていますが、それでも大変なことはあります。
毎日の世話としては、「餌やり」「水の取り換え」「トイレ掃除」の3つが、必ずしなければならないことになります

それ以外にも1週間に1回、1カ月に1回ほどのペースで必要になることもあります。
猫を飼う際には、本当に自分がそういったことをできるのかを確認してから飼うようにしましょう。

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この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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