ロシアンブルーは日本でもとても人気が高く、可愛らしい猫種です。
見た目はエレガントそのもので、性格も穏やかでおとなしいです。
一部では凶暴な性格をしているなどと表現されることもありますが、実際はどうなのでしょうか?
今回はロシアンブルーの性格と特徴、歴史を紹介していきます。
目次
ロシアンブルーの歴史
ロシアンブルーの起源は、ロシア北西部のアルハンゲリスク(大天使)という港町だと言われています。
1875年にはショーへ出展されるなど、その時代にはすでに種として確立していましたが、第二次世界大戦中に戦争の影響で数が激減しました。
しかし1人のブリーダーが繁殖用の個体を守り抜いたため、絶滅だけは免れることができました。
今では「シャルトリュー」、「コラット」と共に【ブルーキャット御三家】の1匹として世界中で高い人気を誇っています。
ロシアンブルーに多い5つの性格
ロシアンブルーに多い5つの性格は以下になります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 穏やかでおとなしい
- 飼い主に対しては従順
- 強い警戒心
- 強い独立心
- 意外と凶暴?
穏やかでおとなしい
ロシアンブルーの多くは基本的に穏やかでおとなしい性格をしています。
家に来たばかりの頃は、あなたのことを警戒して距離を取ろうとするかもしれませんが、徐々に慣れることで落ち着いてきます。
仲良くなるために無理に距離を詰めようとしないでください。
急がずともちょっとしたコミュニケーションなどを通してあなたに慣れることで、徐々に仲良くなることができます。
飼い主に対して従順
ロシアンブルーは見知らぬ人に対して強い警戒心を持っていますが、飼い主や家族に対してはかなり従順な性格をしています。
またとても賢い猫でもあるため、人がされると嫌なこともわかっており、しつけも比較的しやすいです。
強い警戒心
ロシアンブルーの多くは内向的に見え、慎重な性格をしています。
うるさい環境をとても苦手としており、掃除機などの騒音は特に苦手です。
掃除機に慣れるまでは、うるさくない安全な隠れ場所を作ってあげると良いでしょう。
こういった神経質で警戒心が強い性格も相まって、見知らぬ人に対して懐くこともほとんどありません。
そのため来客が多かったり、子供のいる家庭などで飼うのにはあまり向いていません。
逆に1人暮らしの家庭や、成熟した大人だけが住む家などで飼われるのには向いています。
ただ勘違いして頂きたくないのですが、ロシアンブルーはあくまで警戒心が強いだけで、運動量は多く基本遊び好きです。
強い独立心
ロシアンブルーは強い独立心を持った性格の子が多いです。
1匹でも十分暇つぶしをすることはでき、あなたが帰ってきたら喜んで出迎えてくれることでしょう。
そのため一人暮らしのサラリーマンなどでも、帰ってきてから構ってあげればしっかり飼うこともできます。
ただ独立心が強いからと言って、放っておいてしまうと関係性が崩れてしまうことがあります。
1日15分でも良いので、遊ぶ時間はしっかりと確保するようにしましょう。
意外と凶暴?
一部ではロシアンブルーが凶暴化したという話や、凶暴な性格をしていると聞くことがあります。
繰り返し言いますが、ロシアンブルーは基本的には穏やかでおとなしい性格をしています。
また知能も高いため、問題行動もあまり起こしません。
そのため凶暴な性格をしていたり、これまでそうでなかったのに急に凶暴化した場合は何らかの原因が考えられます。
ロシアンブルーが凶暴化、凶暴な性格になる理由
ロシアンブルーが急に凶暴化してしまった場合、原因としては以下のことが考えられます。
- 飼い猫に嫌われる行動を取っている(ストレス)
- 何かを変更してしまった(ストレス)
- (子猫の場合)歯がむず痒い
ストレスが溜まることで、猫はかなり凶暴な性格になりえます。
様々なことからストレスが溜まることは考えられます。
例えば常にベタベタしていたり、逆に全く構わず放ったらかしにしていたり、常にうるさい環境などもロシアンブルーにとってかなりの苦痛になります。
もし飼っているロシアンブルーが凶暴化してしまったなら、猫に嫌われるような行動をあなたが取っていないか。
猫がストレスを溜めるような環境になっていないかを確認する必要があります。
またロシアンブルーは様々なことの変化を嫌う子が多いです。
分かりやすい例では、引越し(住環境の変化)、キャットフードの変更、使い古しのベッドを捨ててしまうなどです。
何か心当たりがある場合は改善しましょう。
子猫の場合、歯がむず痒いということも考えられます。
子猫には乳歯が生えていますが、生後4~7カ月後あたりまでに永久歯へ生え変わります。
永久歯に生え変わるまでは歯がむず痒いため、人を噛んでしまう子も多いようです。
元々凶暴な性格をしている際に考えられること
元々凶暴だった場合は、以下のケースが考えられます。
- 人に酷い仕打ちを受けたことがある
- 社会化ができていない
- 単純に凶暴な性格
ブリーダーやペットショップで販売される前に酷い仕打ちを受けている場合、かなり凶暴な性格をしていることがあります。
この場合は凶暴というよりかは、身を守るために警戒心がとても強くなっているのです。
警戒心が強い状態で近づくと威嚇を行います。
端から見るととても凶暴だったり、攻撃的に感じるのかもしれませんが、臆病になっているだけなのかもしれないのです。
悲しい話ですが、猫のことを考えず酷い扱いをするブリーダーやペットショップは数多く存在します。
ロシアンブルーは人気の猫種のため、そういったお金儲けだけを考える悪質なブリーダーや店も多いでしょう。
そういった店やブリーダーからは買わないようにするには、良いブリーダーと悪いブリーダーを見分けることが大切です。
またペットショップで育った猫の多くは早いうちに母猫や兄弟猫から離されてしまうため、社会化ができていないです。
じゃれ合いを通して学ぶこと、例えば「強く噛まれると痛い」というような当たり前のことをよくわかっていない子が多いです。
そのため購入は出来る限りブリーダーからを推奨します。
里親募集サイトを利用するのも一つの選択肢です。
単純に凶暴な性格をしているということも考えられます。
人もみんながみんな同じ性格をしておらず、優しい性格の人もいれば、短気な性格の人もいます。
猫も例外ではないのです。
ただ両親猫の性格がその子供の猫に強い関連を与えるので、ブリーダーさんから購入する際は両親猫の性格も聞くようにしましょう。
ロシアンブルーの特徴
ロシアンブルーの特徴は以下になります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 光沢のあるブルーの被毛
- グリーンアイ
- 賢く慎重
- 天使の微笑み
- サイレントキャット
- 変化が苦手
- 清潔好き
光沢のあるブルーの被毛
ロシアンブルーの最も大きな特徴は光沢のあるブルーの被毛です。
この被毛は自然光に当たると、美しく輝くためとてもエレガントに見えます。
グリーンアイ
ロシアンブルーはブルーの被毛で、かつ緑の目をしている場合のみ、その品種として認められます。
一部機関では黒色の被毛や、長毛種なども認めようとする動きがありますが、基本ロシアンブルーと認められるのはブルーの被毛で目がグリーンの場合のみです。
ただグリーンの目は若干黄色っぽく見えることもあります。
これはよりヘーゼルに近い目の色と言えるでしょう。
賢く慎重
ロシアンブルーは一般的に内気と思われることが多いですが、その実は賢く慎重です。
飼い主の言うこともよく覚えるため、しつけもそこまで大変にはなりません。
コミュニケーションを深めるという意味でも、彼らにフェッチング(投げたものを取ってこい!ゲーム)を教えることは良いアイデアかもしれません。
フェッチングをするロシアンブルー(Youtube)
天使の微笑み
ロシアンブルーの口元は微笑んでいるかのように口角が上がって見えます。
このように常に微笑んで見える様子を「ロシアンスマイル」と呼びます。
サイレントキャット
ロシアンブルーはめったに鳴き声をあげない猫種としても有名です。
そのため「サイレントキャット」とも呼ばれていますが、時折出す鳴き声はとても高く、可愛らしい声です。
ペット可のアパートなどで暮らしていても、やはり隣人との付き合いなどから猫の鳴き声は気になるところです。
うるさいと思われたくない場合は、ロシアンブルーは最適な選択肢となるでしょう。
鳴き声を上げる際は何か伝えたいことがあるときなので、しっかりと反応して何を求めているかを察してあげましょう。
変化が苦手
ロシアンブルーは様々なことに対する変化が苦手です。
ここで言う変化とは例えば、住環境の変化、食事の変化、飼い主の変化など様々です。
こうした様々な変化に対して強くストレスを感じてしまうので、できる限りいつも通りの環境にしてあげられるように気をつけましょう。
清潔好き
汚いトイレなどには全く入ろうとしないように、ロシアンブルーはかなりきれい好きです。
トイレを清潔にしないと、あなたの家のどこかでトイレをしてしまうこともあるため十分に注意しましょう。
まとめ
ロシアンブルーは名前の通り、ブルーの被毛に身を包んでおり、エレガントなグリーンアイが特徴的な猫です。
警戒心が強くうるさい環境が苦手なため、来客が多い家などには向いていないです。
ただ性格は基本的に穏やかで賢く、うまく時間を使うことができるため1人暮らしの人には向いている猫です。
ロシアンブルーについてより詳しく知りたい場合は、下の記事も確認してみてください。
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photo credit:Philip Morris by Cat in a Box